韓国代表の選手たち 写真:Getty Images

 FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)らを擁する韓国代表は、今月の国際親善試合でチュニジア代表やベトナム代表と対戦。日本代表「森保ジャパン」とのみ対戦したカナダ代表への疑問、くわえてベトナムとマッチメイクした大韓サッカー協会(KFA)に対する批判が沸き起こる中、ベトナム戦開催の経緯が現地で報じられている。

 カタールW杯でベスト16の韓国は、先月のイギリス遠征でウェールズやサウジアラビアと対戦。今月は韓国国内で2試合を戦う。ただベトナムが今月、中国やウズベキスタン相手に敗れただけに、ベトナム戦開催の意義を問う声が噴出。

 すると韓国メディア『日刊スポーツ』は「欧米、南米諸国はそれぞれUEFA欧州選手権(EURO)予選や北中米W杯予選が予定されている。対戦相手を見つけることが容易ではない時期とはいえ、日本は北中米の強豪国であるカナダを招待している」と、“日韓比較論”を展開。

 「カナダと対戦する日本と比べて、韓国はベトナム戦を通じて収穫を得ることはそこまで期待できない。なぜカナダは今月の国際Aマッチで日本とのみ対戦するのか」と、自国代表と対戦しないカナダに疑問を投げかけていた。

 そんな中、韓国メディア『アセアン・エクスプレス』はKFA関係者の話として「試合自体は韓国で開催するが、我々からベトナムを招待したわけではない。(ベトナムから)招待された立場だ。(来年1月開幕の)AFCアジアカップを前に、アジア勢と対戦する必要があったため、ベトナムからのオファーを受け入れた」とリポート。招待費用と滞在費用を相手が全額負担することも明かすなど、ファン・サポーターの批判をかわしたという。

 なおカナダが今月の国際Aマッチデーで日本以外と対戦しなかった理由について、カナダの公共放送局CBC(カナダ放送協会)は「財政面での制約があるほか、日本の他にクオリティの高い対戦相手を見つけることができなかった」と伝えている。