リオネル・メッシ 写真:Getty Images

 10月30日にフランスのパリで行われる2023年のバロンドール(世界年間最優秀選手賞)授賞式。有力候補として名前が挙がっているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)に、キャリアで唯一ユニフォーム交換を依頼した選手がいることが、イギリスメディア『トークスポーツ』で報じられて話題となっている。

 バロンドールを史上最多となる7回(2009、2010、2011、2012、2015、 2019、 2021)受賞しているメッシは、2022年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会では母国を3度目の優勝に導き、最優秀選手賞に輝いた。2021/22、2022/23シーズンにパリ・サンジェルマン(リーグ・アン)でプレーしリーグ2連覇。2023/24シーズンからプレーするインテル・マイアミ(MLS)では、リーグスカップ(MLSとメキシコ1部のクラブで争われる大会)で7試合連続ゴールを決め、北米初のタイトル獲得に大きく貢献した。

 英『トークスポーツ』は、そんなメッシの人気について「メッシのシャツは、間違いなく世界のサッカー界で最も人気のあるもので、選手もファンも皆、そのシャツを手に入れようと熱心になっている」「この夏(2023年)にインテル・マイアミへ移籍したメッシの人気は、このスーパースターとピッチで対戦するチャンスがないと思っていた選手たちの間で10倍に高まった」と綴った。

 またメッシ自身は、ユニフォーム交換に対する持論として「僕はユニフォーム(交換)を頼みません。もしアルゼンチン人がいるなら、その人と交換するだろう。もしそうでない場合は、頼んでくる選手と交換する」と2017年にアルゼンチン放送局『TyCスポーツ』において述べている。

 しかし、過去にあった唯一の例外が下記のように明かされた。

 「通常、メッシは他の選手との(ユニフォーム)交換を求めないが、レアル・マドリードとフランスのレジェンドであるジネディーヌ・ジダン氏に関しては例外だった」

 「この(唯一行われた)ユニフォーム交換は、2005年11月、バルセロナがサンティアゴ・ベルナベウ(レアル・マドリードのホームスタジアム)で3-0の勝利を収めた時に行われたようだ」

 「10代のメッシはカタルーニャのクラブ(バルセロナ)で先発出場し、エル・クラシコ(バルセロナ対レアル・マドリードの試合)で勝利に貢献。(同試合で)アシストを決め、後半にアンドレス・イニエスタ(現エミレーツ・クラブ)と交代した。途中交代していたにもかかわらず、試合終了のホイッスルが鳴ると、フランス人選手(ジダン)のユニフォームをしっかりと受け取った」

 アメリカで新しいスタート切ったメッシはまだ輝きを失っていない。同選手のプレーだけでなく、これからの試合後のユニフォーム交換にも注目が集まる。