川崎フロンターレ所属の元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンは、20日開催の明治安田生命J1リーグ第30節・アビスパ福岡戦で先発出場。今季限りでの川崎退団がほぼ確実とみられ、Jリーグ他クラブ移籍の可能性が取りざたされる中、古巣SCインテルナシオナルではないブラジル国内クラブからの関心が報じられている。
同選手は2021シーズンまで川崎の絶対的ストライカーとして活躍。J1制覇や天皇杯優勝に大きく貢献していたが、昨季から下降線に。今季もここまでリーグ戦11試合の出場で1ゴール1アシストと本来のパフォーマンスを発揮できていないが、9月以降はリーグ戦5試合中3試合でスタメン出場している。
ブラジルメディア『Fanaticos』は先月11日に「ダミアンは来年、ブラジルに戻る予定だ。川崎と契約更新しないことを決断した。川崎との契約は、今季終了後に満了を迎える」とリポート。以前インテルナシオナル復帰が噂されていたが、『portal do colorado』は同クラブがダミアンの再獲得に動いていないと伝えている。
またインテルナシオナルの情報に精通するジャーナリストのバグネル・マルティンス氏は、先月17日に「別の日本のチームが彼にオファーを提示したという情報がある」と、自身のYouTubeチャンネルで情報発信。ダミアンの去就は依然として不透明とみられる。
そんな中、『Portal do Cruzeirense』が今月20日に伝えたところによると、ブラジル1部クルゼイロがダミアンの獲得に興味を示しているとのこと。クルゼイロは今季リーグ15位と残留争いに巻き込まれており、チーム全体の得点数は27試合を終えて「24」とリーグワースト。クラブは攻撃陣の強化を検討しているという。
しかしダミアン本人は先月中旬、ブラジル『Radio Guaiba』のインタビューで「僕はずっとインテルナシオナルのことを好んでいる。川崎フロンターレとの契約があるので、(古巣復帰の可能性について)現時点では何も言えない。だけど、僕はインテルナシオナルでプレーすることを望んでいるよ」と、古巣復帰へのこだわりを捨てていない。引き続き同選手の今後に注目が集まる。