飛ばす釣りほどこまめなメンテ

最後にPEラインのメンテの基本術を紹介しておこう。キャスティングの距離が長い釣りほどメンテは入念に、裏返しと交換は早く。そうでないライトゲームなどは、やや緩めの対応でいい。

水洗い

釣行後の水洗い。特にソルトで使うPEラインは絶対にこれを欠かしてはならない。水洗いは水道から水を出して念入りに、ラインを揉みながら洗おう。スピニングリールの水洗いの際ドラグは締めて、ベールの可動部分も入念に水洗いしておこう。ここが意外に潮噛みするのだ。

シリコンスプレーの塗布

PEラインの強度を復活させるものではないが、たまにシリコンスプレーの塗布もしておきたい。シリコンスプレーは水に削られたラインの表面のコーディングをごまかす程度のものだが、飛距離アップや高切れ防止にはまあ多少は寄与する。

カット

上述の通りだ。釣行頻度を考え、ラインの色褪せや損傷も見て、適量をカットしよう。

裏返して巻く

最後の手段が、裏返して巻くことである。こうすれば、PEラインを実質2倍の寿命で使うことができるのだから、経済的。傷みが激しいライトショアジギングなどでは、特に早めの裏返しや交換を推奨する。

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<井上海生/TSURINEWSライター>