飛び抜けて高いわけではない

 日本で過去にこれほど高額なマンションが発売された事例はあるのか。

「東京では、この秋にも第2期が始まる『三田ガーデンヒルズ』の『パークマンション棟』のプレミアム住戸は376平方メートルで45億円といわれています。森ビルの『麻布台ヒルズ』は竣工時には日本一高いビルになるが、上層階にはマンションが設置され、一説では最高100億円とも200億円ともいわれています。一般分譲されず非公開で、森ビルで個別に優良顧客へのクローズド販売を行っているもよう。25億円が妥当かどうかは分からないが、決して飛び抜けて高いわけではありません」(山下氏)

 では、25億円という出費が容易なレベルの超富裕層の人にとって、このマンションは「買い」といえるのか。

「この物件は交通アクセス、外観デザイン、ランドスケープ、仕様・設備、管理・サービスなどのあらゆる面で破格の内容になっているはずです。それだけのお金を出しても、買う価値があると考える超富裕層がいるのではないでしょうか。特に、スタートアップ企業の成功者など、超一流への憧れが強く、そのマンションを所有し、そこに住むことに価値を見いだす人がいるのではないでしょうか。そんな高額のマンションの資産価値が購入後にどうなるのか、暴落するリスクもありますが、こうした物件の購入を考える超富裕層にとっては、そんなことは気にならないのでしょう。25億円が10億円になっても関係ない、逆に50億円になればラッキーぐらいの感覚ではないでしょうか」(山下氏)

 ザ ノース レジデンスの売主は積水ハウス、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社の8社で、積水ハウスが売主の幹事社となっている。

(文=Business Journal編集部、協力=山下和之/住宅ジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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