SVビスポークによる2種類の仕様を用意。日本にはクーペのみ12台を導入

ジャガーは、2024年モデルをもって内燃エンジン搭載スポーツカー「Fタイプ」の生産を終了するにあたり、1960年代を象徴する「Eタイプ」の2台のレーシングカーにインスピレーションを得た限定モデル「Fタイプ ZPエディション」を発表した。

わずか150台限定の「Fタイプ ZPエディション」は、ジャガーがデザインした最後の内燃エンジン搭載スポーツカーとなる。最高出力575PSを発生するV型8気筒スーパーチャージドガソリンエンジンを採用し、SVビスポークのパーソナライゼーション・エキスパートがインテリアおよびエクステリアのカラーを特別に厳選している。

ジャガー担当マネージング・ディレクターであるロードン・グローバー氏は、次のように述べている。「ジャガーは、2025年からモダンラグジュアリーなBEVブランドになるという目標を掲げ、その歴史上最も大胆な変革を進めています。今回の限定モデルは、ジャガーの内燃エンジン搭載スポーツカーの原点となった『Eタイプ』に敬意を表したモデルでもあります」

「『Eタイプ』が50年前にそうであったように、『Fタイプ』も10年以上にわたってスポーツカー愛好家を魅了してきました。『Fタイプ ZPエディション』は、その系譜を称えるものであり、2015年に発表した『Fタイプ プロテクト7』や2020年の『Fタイプ ヘリテージ 60エディション』などがあります。私たちのスポーツカーの長きにわたるヘリテージにインスピレーションを得てコレクターズ ・エディションに加わることになります」

「Fタイプ ZPエディション」には2種類のボディカラーがある。ひとつは、1961年の発売直後にレースに参戦し、初勝利を挙げた「Eタイプ プロジェクトZP」を想起させる「オウルトンブルー・グロスペイント」に、「マーズレッド」とエボニーのデュオトーン・レザーインテリアを、もうひとつには「クリスタルグレイ・グロスペイント」に、ネイビーブルーとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアをそれぞれ組み合わせている。

どちらの仕様も、ドアには手作業による「ポーセリン・ホワイトグロス」のレーシングスタイル・ラウンデルを配し、そして同じくポーセリン・ホワイトグロスのフロントグリルサラウンドを採用している。どちらのボディカラーも、従来の「Fタイプ」にはなく、今年初めにジャガー クラシックが発表した7組限定の「Eタイプ プロジェクト ZPコレクション」のために特別に開発したものだ。

フルーテッドシートパターンのインテリア、グロスブラックのエクステリア・アクセント、グロスブラックのブレーキキャリパー、「ZPエディション」のフェンダーバッジ、20インチ鍛造アロイホイール(グロスブラック・ダイヤモンドターンド仕上げ)、「Fタイプ ZPエディション」のスクリプトを配したトレッドプレートとダッシュボードなどを装備している。さらに、”ONE OF 150″と刻印されたSVビスポークのコミッショニングプレートも装着している。

「Fタイプ」は、2013年に「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をはじめとする数々の賞を獲得しており、独特なV8サウンドとともに、ドライバーとの一体感をもたらす魅力的なピュアスポーツカーのベンチマークであり続けてきた。ジャガーのV型8気筒ガソリンエンジンを象徴するこの独特なエキゾーストノートは、大英図書館に保存されてもいる。

「Fタイプ ZPエディション」は、クーペおよびコンバーチブルがあるが、日本にはクーペのみ、各色6台、計12台が導入される。車両本体価格は23,630,000円。最高出力575PS、最大トルク700Nmを発生するパワートレインに加え、インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)テクノロジーを備えた全輪駆動システム(AWD)により、あらゆる路面と天候において卓越したパフォーマンスを発揮する。0-60mph加速はわずか3.5秒で、最高速度は電子制御しており186mphとなる。

◆問い合わせ先
 ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日除)

世界限定150台! ジャガー最後の内燃エンジン搭載スポーツカー「Fタイプ ZPエディション」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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