④ 下院議長を解任されたマッカーシー氏の返り咲き →可能性としては極めて低いが、マッカーシー氏を支持する下院議員は少なからず存在する。

⑤ 民主党とタッグを組んで新たな候補を選出 →民主党は、1月のすべての下院議長投票と同様にハキーム・ジェフリーズ少数党院内総務に投票する見通しで、共和党穏健派が民主党と協定を結び超党派で過半数を獲得してジェフリーズ氏を議長として選出するシナリオも、絶対ないとは言い切れない。しかし、全ての下院議員は来年に改選を迎え、民主党支持に回るのは政治的自殺行為に等しい。しかも下院の超党派グループである問題解決議員連盟の共和党議員でさえ、8人の共和党強硬派だけでなく民主党議員がマッカーシー議員の解任動議を可決させた事実を踏まえ、対立軸を越えて活動することに嫌気が差しているもよう。

どれもハードルが高そうですが、リンカーン元大統領の名言「できること、やれることを決断すれば、方法はその後で見つかるものだ」との言葉を信じて結果を待ちましょう。

編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2023年10月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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