日本との関わりが深いスイスの高級時計マニュファクチュール、ジラール・ペルゴ。同ブランドは、スイスと国交がなかった1860年に創設者の義理の弟であるフランソワ・ペルゴがジラール・ペルゴの懐中時計12個を携えて上陸し、横浜の外国人居留地に商館を設立して日本に始めて正式にスイス時計を輸入したことでも知られている。そんなジラール・ペルゴが、新作“ネオ コンスタント エスケープメント”を発表した。

ジラール・ぺルゴが開発した画期的な機構“コンスタント フォース エスケープメント”(※人間の髪の毛の6分の1ほどの細さしかないシリコン製の極細ブレードが湾曲するのを利用してテンプに一定の力を伝える)を搭載した“コンスタント エスケープメント L.M”が発表されてから、約10年。その進化モデルとして誕生した今作“ネオ コンスタント エスケープメント”。前作よりさらに多い13もの新しい特許を取得し、ムーヴメント部品数は280から266へと減少。ジラール・ぺルゴの技術と芸術の集大成として、さらなる進化が詰まった新作モデルだ。

ネオ コンスタント エスケープメント

【幕末の日本と深い関わりをもつスイスの高級時計!】名門ジラール・ペルゴの技術と芸術性が詰まった新作ネオ コンスタント エスケープメント
(画像=■Ref.93510-21-1930-5CX。TI(45mm径)。30m防水。手巻き(Cal.GP09200)1310万1000円(税込予価)、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

文字盤の上に取り付けられたサファイアクリスタル“ボックス”で光が降りそそぐようになっており、文字盤のさまざまな要素を横方向から見ることができる。2013 年当時のコンスタント L.M. は、オフセンターの文字盤で時と分を表示していたが、今作“ネオ コンスタント エスケープメント”では、針は文字盤の中央に取り付けられている。

スケルトン加工されたドーフィン型の時針と分針はロジウム加工が施され、現在時刻を明確に示すとともに、蓄光塗料によって暗い場所でも視認することができる。フランジに設けられたブラックの円環の帯状部分には、ホワイトのマーキングが施されている。また、蓄光インデックスが外側に弧を描くように取り付けられており、文字盤のメインエリアから浮かんでいるように見える。センターセコンドは、先端がスカイブルーに輝き、1889年のコンスタン・ジラールの名高いゴールドブリッジに着想を得た矢形のカウンターウェイトが備わっている。

文字盤下部を構成する独自の湾曲ブレードを備えたエスケープメント スプリングは、機能的でありながら美的魅力も高めている。その左右対称な見た目は、ジラール・ペルゴの象徴となっている伝説のスリーブリッジや、ロレアートの八角形ベゼルとも響きあっており、9時位置に配された直線状のパワーリザーブ表示は、ツインバレルにどれだけのエネルギーが残っているかを示すものだ。ネオ コンスタント エスケープメントは、エスケープメント スプリング、テンプ、ガンギ車などの機構が作動している様子を部分的に眺められるデザインとなっている。

【幕末の日本と深い関わりをもつスイスの高級時計!】名門ジラール・ペルゴの技術と芸術性が詰まった新作ネオ コンスタント エスケープメント
(画像=手巻きムーヴメント“キャリバーGP09200”,『Watch LIFE NEWS』より 引用)

時計を裏返すと、サファイアケースバック越しに7日間以上のパワーリザーブを誇る手巻きムーヴメント“キャリバー GP09200”の細部をさらに眺めることができる。裏面にも、文字盤と同じ左右対称なデザインが採用されており、上部にはツインバレル、下部には二つのネオブリッジを配置。左右対称性を繰り返し使用し、機能的な部品を美的な特徴として見せることは、ブリッジ コレクションの特徴だ。同様に、エスケープメント スプリング、ガンギ車、テン輪の裏側も至近距離からも見ることができるので、動いている部品を眺め、ムーブメントのきわめて精巧な仕上げを堪能できる。

手首に一体化するラバーベルトはファブリック効果が特徴的で、チタン製トリプルフォールディングバックルには微調整機構が備わっている。この機構は、6つの刻み目のある金属部品に沿ってプッシャーをスライドさせることで、ベルトを最適なつけ心地に微調整することができる。

機構の機能性や複雑性を考慮すると、軽量かつ魅力的で、驚くほど着用しやすい今回の新作モデル“ネオ コンスタント エスケープメント”。世界中のジラール・ペルゴ正規販売店にて、2024年1月より数量限定で発売予定となっている。

【問い合わせ先】
ソーウインドジャパン
TEL.03-5211-1791

文◎Watch LIFE NEWS編集部

提供元・Watch LIFE NEWS

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