デュアルモーターによる最高出力は603ps、最大トルクは1000Nmと予想
ポルシェが現在開発終盤と見られるクロスオーバーSUV、『マカンEV』市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
キャッチした開発車両は、これまでで最もカモフラージュが軽く、最高のスパイショットと言えそうだ。フロントエンドでは、ヘッドライト内部には、薄いクワッドLEDデイタイムランニングライトが鮮明に露出しているが、その下にテープの継ぎ目がみえるので、これが最終デザインとはならないだろう。
ただし、スプリットヘッドライトの配置や、ダブルデッキグリル/インテークの処理を含む、ノーズ全体をはっきりと確認することができる。長い間、視覚的なトレードマークとなっていた現行マカンのクラムシェルボンネット(ボディに被さるように見えるフード)とは異なり、EVバージョンは従来型のボンネットに変更されていることも確認できる。下部パネルのスラットは、システムの冷却が必要なとき、開くことができるアクティブ式と思われる。
側面では、従来のプルハンドルを備えているように見えるが、最終的にはかなり個性的なデザインが採用されると噂されている。また流麗なクーペフォルムも完全に露出、足まわりには、非対称デザインのホイールの後ろに赤いブレーキキャリパーが見てとれる。
キャビン内では、湾曲したインパネディスプレイと長方形のインフォテインメントスクリーンがあり、 HVAC モニターは独立してコンソール上にあることがわかる。またドライバーズディスプレイとタッチスクリーンの間にはギアセレクターがあることも確認できる。助手席側ダッシュボードの光沢のある黒いパネルは、オプションのサードスクリーンの可能性が高いだろう。
市販型では、アウディ「Q6 e-tron」などとPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を共有、バッテリーは100kWhのリチウムイオンユニットだと言われている。デュアルモーターによる最高出力は603ps、最大トルクは1000Nmを発揮すると予想され、現在最も強力なバージョンである「GTS」の434psを圧倒するスペックとなりそうだ。
またアクティブ・サスペンション・マネジメント・システムを備えた2バルブ ショックアブソーバーを搭載していると言われており、22インチホイールも提供される。
マカンEVのワールドプレミアは、2024年モデルとして今後数週間以内と予想されているが、直前までスクープを追い続けていこう。
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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