一時の“プチバブル”状態を経て、落ち着きを取り戻しつつあるゴルフ会員権市場。時計やクルマと同じように買えないゴルフ場も多々ありますが、今回は購入できる狙い目のゴルフコースをご提案します。

令和のゴルフブームを経て、改めてその価値や意味が見直されたゴルフ会員権

コロナ禍で様々なアクティビティが自粛を余儀なくされた中、老若男女が楽しめるアウトドアスポーツとして、その価値が見直されたゴルフ。ただし、週末ラウンドにおける、混雑によるプレー時間の長さや初心者のマナー問題、ゴルフ練習場での順番待ちの行列など、やや過熱気味のブームには、リッチなオジサンゴルファーにとって悩ましさもありました。そんな状況を経て、今その価値が改めて注目されているのがゴルフ会員権です。

インターネットで気ままにひとり予約ができる良い時代になったとはいえ、ゴルフ会員権を取得し、メンバーとしてホームコースを持つことは、メンバー料金でのプレーや優先予約、クラブハウスでのメンバー同士の交流など、ビジターでは得がたい様々なメリットがあります。

そこで今回は、創業から半世紀超、ゴルフ会員権売買における業界最大手である「住地ゴルフ」代表の小林忠広氏に、今リッチなオジサンが購入して間違いのないゴルフ会員権をリコメンドしていただきました。

「近年、ゴルフブームによりゴルフ会員権の取引相場はやや上昇傾向にありましたが、現在は落ち着きを取り戻しつつあります。そういう意味でもゴルフ会員権を購入するには良いタイミングとも言えるでしょう。

今回、富裕層の多い『JPRIME』の読者の方に向けたご提案を考えるにあたり、普段、富裕層のお客様から寄せられてきたお声を元に、その前提を4つ挙げてみました。一つめはコースへのアクセスの良さです。仕事やプライベートに限られた時間を有効に活用される富裕層の方にとって”自宅から〇〇分で通える”といったことは重要な条件となります。2つめはコンディションが良いコースであること。ディボットの修復や芝の刈り込みなどに加え、重機が入れられない、人力に頼る部分まで手入れがされたコースはメンテナンスに注力している指標となります。3つめは、ビジターのネット予約の受け入れ。近年、富裕層のお客様から多くお寄せいただいたのがこのご意見。メンバーであるにも関わらず週末の予約が取りにくいほど予約を受け入れる、クラブハウス内でのルールやマナーが守られないなど、メンバーやビジターの”質”の部分を勘案し、ビジター受け入れ不可のコースを買い直されるといったお客様が増えました。4つめはコーススタッフのホスピタリティです。スタッフにメンバーの満足を第一に考える”心構え”や”ゆとり”があり、ゴルフライフを満喫できる気遣いや配慮が徹底されていること。こうした観点を踏まえた上で、会員権市場での取引実態があり、購入可能でご提案したいコースは、以下のコースとなります」(小林さん)

[関東編]

小金井カントリー倶楽部

東京都小平市御幸町331
ホール数18ホール/全長6,760yd/コースレート72.2
購入総予算:~5,750万
年会費:33万

1937年開場、戦前から都内にある歴史ある国内屈指の名門コース。小金井の閑静な住宅街にあるとは思えない高低差に飛んだコースレイアウトや、砲台グリーン、深いバンカーなど戦略性に富む。今も昔もメンバーであることが一種のステイタスになるコース。