人生100年時代、老後貧乏は他人事ではありません。

本稿では、現役時代はお金に余裕があったのに、定年退職して老後貧乏になってしまったエピソードについてMONEY TIMES編集部がアンケート調査しました。

■現役時代は大手化粧品会社の営業部長

私は現在、67歳です。現役時代は大手化粧品会社で営業部長として働いていました。月給は80万円ほどで、年収は1,000万円以上あり、退職金も3,000万円もらいました。

しかし、今は月給が10万円ほどのパートタイムの仕事のため、年収は150万円にも満たない状態です。貯金も100万円しか残っていません。

老後貧乏に陥ってしまった理由は、主に3つあります。

まず、夫がギャンブルにハマってしまったことです。夫は私よりも早く定年退職したため、暇を持て余して競馬やパチンコに興じるようになりました。最初は趣味程度でしたが、だんだんと熱中して大金をつぎ込むようになってしまいました。

私は夫のギャンブル癖と共有口座からお金が減っていることに気づきませんでした。気づいたときには、すでに退職金や貯金の大半が消えていたのです。

夫は借金も作っており、取り立て屋から脅されていました。私は夫の借金を返すために自分の貯金や宝飾品を売り払って支払いましたが、それでも足りませんでした。そして夫は亡くなりました。

■子供たちから見放され

次は子供たちから見放されたことです。私には2人の子供がいますが、どちらも結婚して別々の場所に住んでいます。子供たちからの連絡はほとんどありません。私が助けを求めても夫がギャンブルと借金のせいで亡くなったこともあり、「関わりたくない」と無視されています。