アヤナは、バリ島の文化遺産の保存・促進への取り組みの一環として、新しい文化センター兼イベント会場となる「サカ美術館」のプレオープンを発表した。

時代を超越したバリ島の魅力・最先端のデザイン・近代的な施設・荘厳な雰囲気を融合させた同美術館は、バリ島の創造的・精神的・哲学的な表現を讃える重要な文化拠点として注目される。

アヤナ リゾートにバリ文化を伝播するサカ美術館が開業

来年にオープン予定の「サカ美術館」は、バリ島の文化を象徴する重要な拠点となるとともに、展示・セミナー・学習センター・常設コレクションを通じて、インドネシアのミュージアムの発展に貢献。訪れる人々の好奇心を刺激し、バリ文化へのより深い造詣を育む施設だ。

1996年以来、バリ島最大の統合型リゾートであるアヤナは、ワールドクラスの旅行とライフスタイルの拠点となるよう進化を続けてきた。そして、新たに誕生する「サカ美術館」を通じて、バリ島の芸術家・歴史家・科学者・学者を支援することで、バリの地域社会への貢献を続けていくという。

同美術館の名称は、バリのサカ暦に敬意を表し名づけけられた。サカ暦は、古代のヒンドゥー太陽暦が、バリの人々によって、月の周期に従った宗教的・儀式的な活動に合わせて適応されたもの。この名を冠することで「サカ美術館」は、バリの過去・現在・未来を繋ぐ使命を象徴しているのだ。

また、同美術館には、様々なイベントに適応する会場も設けられている。

1階のイーストギャラリーは、ウェディングを始め、様々なイベントを芸術的な雰囲気の中で行うことができる魅力的な屋内会場。また、緑豊かな庭園に囲まれ、壮大な夕日の眺めを楽しめる2階のサカガーデンは、フローティングステージを設置することのでき、最大400名が参加できる特別なイベントに最適だ。

美術館のインテリアデザインは、数々の賞を受賞し、ゲストの好奇心を最大限に高める魅力的なミュージアムツアーを表現する事で定評のあるNapp Studio & Architectsが手がける。

最初の展示として、サカ暦の最も重要な日であるバリ島の新年の祝賀で、街をパレードする巨大な人形「オゴオゴ」を制作。ゲストがニュピの意味を深く理解するための起点となるこの展示には、ジンバランのバンジャール「ウブン」など、9つの地域コミュニティと、著名な若手アーティストが参加した。

また、来年公開予定の美術館の常設コレクションは、著名なギャラリストであり美術史家でもある、ブルース・カーペンター氏の指導の下、ジェームズ・ベネット博士などの著名な研究者・コレクター・文化専門家からなる委員会によって厳選された。

アヤナ リゾートの総支配人・ジョルダーノ ファジョーリ氏は「アヤナは、サカ美術館を通じて、バリの地域社会へより一層貢献することを目指しています。同美術館は、リゾートの敷地を入ってすぐという立地にあり、全てのゲストはリゾートに到着すると、まずこの美術館を目にすることになります。アヤナにとって、いかに重要であるかということを示しています。」と述べる。

奥深い文化を有するインドネシア・バリ島。その最高峰と誉れ高いアヤナ リゾートを訪れる機会があれば、同美術館でバリの風土が培ってきた文化・芸術の真髄に触れてみよう。

アヤナ リゾート サカ美術館

(高野晃彰)