創作の世界では空から大金がばらまかれるシーンが描かれることがあるが、現実にはそうそう起こらない。だが先日アメリカ・オレゴン州にて、一人の男性が車の窓から総額20万ドルにも及ぶ大量の現金を投げ捨て、高速道路を混乱に陥れるという事件が発生した。
この奇妙な事件は11日火曜日の夕方、ユージーン市の道路を走っていた車が突然、100ドル札を投げ捨て始めたことから発生したと言われている。周囲を走行中だった複数のドライバーはあまりの出来事に道路脇に車を停め、高速道路を奔走し、舞い散る紙幣を回収しようとした。その結果高速道路が大渋滞し、混乱が起きてしまったため、警察が現場に急行して現金を回収する騒ぎになった。

警察は今回の騒動を引き起こした犯人のコリン・デイヴィス・マッカーシーの居場所を突き止め、逮捕。彼は現場で「自分が元気なうちに他の人にお金を贈りたかった」と主調したという。
警察はマッカーシー氏に対しこのまま悪ふざけを続ければ、ポイ捨てだけでなく、重大な運転危険行為で起訴される可能性があると警告。マッカーシー氏も警告を聞き入れ、100ドル札で総額20万ドルもあったという即席のプレゼント企画を終了したという。
翌日、警察が現場に戻ってみると、現場に現金は一枚も残っていなかったとのこと。オレゴン州警察は「事件後、警察官が押収した以上の紙幣を見つけることができなかったので、現場にいたドライバーたちは徹底的にお金を集めたのだろう」と推測している。
現場に居合わせて金を手にすることができたドライバーたちは思いがけない幸運に大喜びしたに違いないが、誰もがマッカーシー氏による異例の利他的な行為に大喜びしたわけではなかった。マッカーシー氏の家族は彼が衝動的に今回の事態を引き起こし、一家の銀行口座から金を全て引き出したため、無一文になったことを警察に訴えたという。しかしマッカーシー氏が口座から金を引き落とした行為自体には全く違法性はなく、ハイウェイを走りながら金を配ったことも警告を受けてすぐ止めたことを踏まえ、現状では問題ないと警察も家族に説明したそうだ。
確かにマッカーシー氏の行動については不可解な点が多いため、マッカーシー氏が離婚の危機に陥ったためパートナーに対する復讐の意味で一連のパフォーマンスを行ったのではないか、という憶測出たようだ。勿論この説はあくまでも推測の域を出ないが、少なくとも今回の騒動によって離婚が現実のものとなる可能性は大いにある、と言われているようだ。
参考:「Coast to Coast AM」ほか
文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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