パク・チソン(写真右) 写真:Getty Images

 京都サンガOBで元韓国代表選手のパク・チソン氏は、先月23日に行われた明治安田生命J1リーグ第28節サンフレッチェ広島戦でサンガスタジアムに来場。古巣のファン・サポーターに挨拶したが、旭日旗の掲出に不満を抱いている。

 2014年以来、およそ9年ぶりとなる京都のホームゲーム来場を果たしたパク・チソン氏。ハーフタイムにはピッチで日本語でスピーチを行い、古巣サンガに対する思いやサンガスタジアム初来場での感想を語っていた。

 韓国サッカーを専門に扱うYouTubeチャンネル『シュート・フォー・ラブ』では、サンガスタジアム訪問時の特別動画が今月16日に公開。動画には、サンガ元代表取締役社長である石崎恒夫氏との会話内容や、ピッチでファン・サポーターに向かって挨拶するパク・チソン氏の様子が収められている。

 ただ広島サポーターが陣取るアウェイエリアでは、紫色の旭日旗が掲出。これについて、『シュート・フォー・ラブ』は動画の最後に以下のような声明文を掲載している。

 「サンガスタジアムに行ったとき、応援席に旭日旗のような旗があるのを見て、パク・チソン氏と動画制作スタッフは困惑し、不快感を覚えました。パク・チソン氏はクラブを通じて、旭日旗について韓国人がどのように感じているかについて背景を説明するとともに、(韓国人の感情を)理解していない日本のファン・サポーターにも伝え、是正措置を要請しました。少しでも改善されることを心から願っています」

 現在42歳のパク・チソン氏は、2000シーズンから3年間京都でプレー。同クラブで結果を残すと、PSVアイントホーフェン、マンチェスター・ユナイテッド、クイーンズ・パーク・レンジャーズFCと欧州クラブを渡り歩いた。

 そして2014年の現役引退後は、同年6月に行われた京都のクラブ20周年記念試合に出場。現在は韓国1部・全北現代のテクニカルダイレクターを務めている。