井手口陽介 写真:Getty Images

 かつてガンバ大阪でプレーしていた元日本代表MF井手口陽介は、スコットランド1部セルティックからアビスパ福岡へ期限付き移籍中。今月15日のYBCルヴァンカップ準決勝2ndレグの名古屋グランパスで途中出場するなど、決勝進出に大きく貢献しているだけに、福岡残留を望む声が多い。そんな中、イギリス国内では井手口のセルティック復帰が現実的ではないとの意見が上がっている。

 井手口は2021年12月にG大阪からセルティックへ完全移籍も、加入から3週間後のカップ戦で相手選手から強烈なタックルを受けて膝を負傷。2022/23シーズン開幕直前に再び負傷すると、アンジェ・ポステコグルー前監督の構想外に。セルティックで出場機会を得られず、今年2月に福岡へ加入している。

 福岡加入後、3月4日開催のJ1第3節・柏レイソル戦で右足を負傷した井手口。それでも6月3日の第16節G大阪戦で復帰すると、第17節・名古屋グランパス戦以降はリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場。MF前寛之とともに中盤の主力選手として活躍している。

 一方で井手口はセルティックとの契約を2026年6月まで残しているほか、福岡への期限付き移籍期間は今季終了後まで。英紙『デイリーレコード』は先月下旬に「来年1月にセルティック復帰予定だ」と伝えていた。

 しかし英メディア『ブースルーム』は「井手口はブレンダン・ロジャーズ監督と契約していない」と、同選手のセルティック復帰が厳しいと主張。「井手口と同じポジションでプレーする岩田智輝が出場機会を得られていない。セルティックの中盤は競争が激しく、井手口は守備的MFのオプションで5番目の選択肢だ」と根拠を挙げている。

 福岡サポーターの心をつかんでいる井手口。長谷部茂利監督のもとで完全復活を果たしただけに、今オフの動向から目が離せない。