インドの決済インフラ「UPI決済」
なかでもCREDのUPI決済は、後発でありながらPhonePe、Google Pay、Paytmに次ぐ第4位のシェアを獲得している。
UPI決済とは、インドの決済インフラとも位置付けられる送金・支払いの手法であり、スマートフォンから簡単に相手へ送金できるシステムだ。異なる金融機関の間でもリアルタイムで送金できるなど、高い利便性が魅力である。
UPIを制する者はインドを制す
CREDはインドを代表するユニコーン企業の1社だが、クレジットカードの支払いを一括管理するだけでは盤石なビジネスモデルとは言えない。
インドにおけるクレジットカードの発行枚数はようやく1億枚に達しようとしているが、UPI決済は既に3億人が使用する最も人気な決済手段となっている。
UPIが人気を集める理由は、シームレスな決済を実現していることが挙げられる。インドには沢山のUPIを利用したアプリがあるが、それらは銀行と紐づいており、どのアプリ間でもQRコードや電話番号があれば送金や支払いが出来る。
つまり日本と違い、すべてのサービスが根本の部分で統合されており、アプリに関係なく自由に横断が可能となっているのだ。
このシステムはインドで開発され、日本を含めた他国からも参加の検討が始まっている。
UPIが優勢になればクレジットカードの使用頻度はおち、CREDの成長性に陰りを落とすことになりかねない。クレジットカードの支払いを一括管理するサービスで集めた顧客に対して、さまざまなサービスを提供するCREDの戦略は上手くいくのか、世界が注目するユニコーン企業CREDに注目が集まる。
CRED
文:はっさく(@hassakumacro)