サッカー日本代表「森保ジャパン」のFW浅野拓磨(VfLボーフム)は、13日開催のカナダ戦でFW中村敬斗(スタッド・ランス)のゴールをアシスト。ボーフムOBであり、元北朝鮮代表選手の鄭大世氏が浅野のプレーを評価した上で、同選手のスタメン起用継続を求めている。
浅野はカタールW杯ドイツ戦で勝ち越しゴールを決めると、今年3月以降もコンスタントに代表メンバー入り。カナダ戦ではMF南野拓実(ASモナコ)がポジションを下げてパスコースを作ることにより、前線で孤立する中、ドリブル突破でチャンスを作るシーンも。スピードを活かしたスペースへの飛び出しが大きな武器であっただけに、ポストプレーで自身の成長をアピールしている。
それだけに鄭大世氏も、浅野の新たな一面に注目。『ABEMAスポーツタイム』出演時に「スピードがあって裏に抜けるという印象がある。ただ前線1トップはクリアボールを身体を張って味方に繋げることで、試合の流れを大きく左右する。(カナダ戦での浅野は)身体を張って、味方がいないのに胸トラップでターンして仕掛けるまでやっていた」と語ると、「これから長い間、前線1トップでレギュラーは浅野だと感じた試合」と、前線1トップ問題は解決したとの見方を示した。
また浅野本人はカナダ戦後、『ABEMA』の取材に対応。ポストプレーでの局面打開について、以下のように述べている。
「ブンデスリーガでプレーしている時、前線で孤立することが多い。今まで相手を背負った後にターンして剥がすというプレーは苦手で、ボールを受けたくなかった。でも今日は10本中7本失ってもいいから、3本チームのために繋げるように、10本100%でやるという感じでプレーした」
日本代表のストライカー陣では、FW上田綺世(フェイエノールト)が先月の国際親善試合ドイツ戦でゴールを決めたほか、FW古橋亨梧(セルティック)も奮闘。FW前田大然(セルティック)はコンディション不良により、今月の代表活動に参加していない。
今年3月以降の6試合で20ゴールをマークし、計14選手がゴールネットを揺らしている森保ジャパン。浅野の成長により、攻撃の幅がさらに広がっている。