10月10日の世界メンタルヘルスデーにちなみ、株式会社ライボは10月10日(火)、社会人男女を対象に実施した「2023年 メンタルケアの意識調査」の結果を発表。

調査ではメンタル不調の有無とケア、不調からの回復方法、弱音の我慢などについて質問し、20~50代の719人が回答しました。

本記事は株式会社ライボが実施・公開したアンケート調査を引用しています。

職場での弱音、我慢する人が約7割

回答者全体の719人に対し、仕事によりメンタルに不調を感じた経験があるかを尋ねた設問では「経験がある派」は76.0%。4人に3人が仕事でメンタル不調を抱えたことがあるとの結果になりました。

自分と向き合う時間を確保しているかについては、「確保している派」が72.6%でした。

メンタル不調を感じたことがある547人に回復方法を聞くと、最も多かった回答は「睡眠をとる」の43.9%。

次いで「趣味に没頭する」の34.7%、「誰かに話を聞いてもらう」の31.6%と続きます。その行動でメンタルがどれだけ回復したかを聞くと「回復できる派」が85.7%を占めました。

回答者全体の719人に職場では弱音を我慢するかを聞くと、74.6%と4人中3人が「我慢する派」でした。

我慢すると回答した536人に理由を聞くと、「弱音を言うイメージを付けたくない」が40.3%で最多。2位は「人に話すのが面倒」の36.6%、3位は「弱音を言うことは良くないと思っている」の29.1%となりました。

我慢した結果、「やる気がなくなる」(36.2%)「身体的な不調を感じるようになる」(33.6%)「より不調を感じるようになる」(32.5%)という悪影響が出ているほか、離職について「経験あり」「検討したことがある」が計56.5%にも上りました。

実は、職場での弱音は賛成派が多数

回答者全体の719人に仕事で弱音を言う人に対するイメージを聞くと、「マイナスなイメージを持つ派」が54.7%と過半数に。

ただ、職場で弱音を吐くことへの賛否を聞くと、「賛成派」が74.5%に上っています。

職場でのメンタルヘルスケア(労働者が健康に働けるようにするための援助や仕組み)があると回答した人は、719人中419人。

具体的なケアに挙がったのは、62.1%が回答した「相談窓口がある」が最多で、次いで「定期的に個人面談などがある」が43.2%、「メンタルヘルスのガイドラインの周知」が37.2%となりました。

また、職場で弱音を我慢しないと回答した183人へ、メンタルの不調を話したくない相手を聞くと「上司」が47.0%で最多になりました。「部下」の19.1%、「人事」の17.5%が続いています。