全国に多数の店舗を展開する、保険見直し本舗。保険について気軽に相談できることもあって、関心を持っている人も少なくないだろう。この種の保険ショップは、その特徴やメリット・デメリットについてしっかり把握したうえで、賢く活用することが大切だ。
保険見直し本舗は全国に350店舗以上を展開する保険代理店
保険見直し本舗は東京都新宿区に本社を置く保険代理店で、全国に350店舗以上を展開している(2023年3月現在)。40社以上の保険会社の商品を取り扱っており、在籍するプランナーから複数の商品について提案を受けられる。
保険相談は原則予約制となっており、電話やWEBで予約をしたうえで店舗もしくは自宅にてコンサルティングを受ける、という流れだ。
保険見直し本舗を利用する3つのメリット
保険見直し本舗の利用には、以下のようなメリットがある。
メリット1……店舗だけでなく自宅でも保険相談ができる
保険見直し本舗は「来店」での保険相談を基本としているが、「訪問」による相談にも対応している。
保険の見直しやプランニングをする際は、契約者本人だけでなく家族で保障について考える必要がある。しかし、乳幼児がいる家庭などは家族で来店することが難しい場合もあるだろう。保険見直し本舗ではスタッフに自宅に来てもらって保険相談ができるため、家族で保険についてしっかり考え、話し合うことができるのだ。
メリット2……全店舗直営で同品質のサービスが受けられる
保険見直し本舗は全国に複数の店舗を展開する保険代理店で、そのすべてが「直営店」だ。規模の大きい保険代理店の中にはフランチャイズ方式を採用しているところもあるが、引越しなどの理由で他店舗を利用したくても店舗経営者が異なるため情報が共有されず、不便な思いをするケースがある。
保険見直し本舗は全店舗が直営店であり、情報を一元管理しているため、どの店舗でも同様の対応やアフターフォローを受けられる。
メリット3……ニーズに合った商品を見つけやすい
保険見直し本舗では、40社以上の保険会社の商品を扱っている。また保険相談を担当するプランナーは保険会社ではなく、保険見直し本舗に所属している。
保障内容や保障期間、保険料など保険に関するニーズは家族構成や経済状況によって異なり、そのすべてを1社の保険商品で満たすのは難しい場合が多い。複数の保険会社を扱っていればその分商品の選択肢が増えるため、よりニーズに近い商品が見つかりやすい。
保険見直し本舗を利用するデメリットはある?
複数社の保険商品を扱い、来店にも自宅訪問にも対応している保険見直し本舗。全国に複数の直営店を持っていることも魅力的だ。しかし、この種の保険ショップを利用することに、デメリットがあることも理解しておきたい。
プランナーの知識や能力に差がある
保険見直し本舗には複数のプランナーが在籍しているが、その知識やプランニング能力には個人差がある。もちろん社内研修などは実施されているが、保険に関する知識やプランニング能力は経験を重ねることで培われる部分が大きいため、新人プランナーとベテランプランナーに能力の差があることは否めない。
担当のプランナーに対して「合わない」「頼りない」といった印象を持った場合は、他のプランナーに変更してもらうことも検討したい。
保険見直し本舗を賢く活用するための2つのポイント
保険見直し本舗を利用する場合に限ったことではないが、賢い保険選びをするためには顧客側もある程度の「準備」をしておくこと必要がある。
ポイント1……現在加入している保険の証券を用意しておく
保険の見直しをする際は、現在の保障内容や保険期間、保険料などを分析したうえでプランニングをする必要がある。そこで用意しておきたいのが、現在加入している保険の証券だ。証券には加入中の保険に関する情報が記載されている。これをプランナーに見せることにより、現在加入している保険の内容を踏まえたうえで、より良い保険商品の提案を受けることができる。
保険証券は紛失しても再発行してもらえるので、紛失している場合は保険相談に行く前に再発行手続きをして、手元に用意しておくことをおすすめする。
ポイント2……自分や家族のニーズを整理しておく
保険に関するニーズは、家族構成や経済状況、ライフプランなどによって異なる。そのため保険相談に行く際は、自分はもちろん、家族のニーズについてもしっかり整理しておく必要がある。何を重視するのか、どのくらいの額の保障がいつまで必要なのか、といった点がはっきりしていると、プランナー側も顧客のニーズに近い商品を提案しやすくなるからだ。
保険相談に行く際は、事前に家族と以下の内容について話し合っておくといいだろう。
- 自分が死亡した場合に毎月どのくらいの生活費が必要か
- 子供の学費はどのくらいあれば足りるか
- 医療保障はどのくらい必要か(入院日額や手術給付金など)
- 保険料は毎月いくらまでなら払えるか
- 保障はいつまで必要か
保険に貯蓄性を求めるのか、掛け捨てにするのか
自分たちのニーズをはっきりとプランナーに伝えたうえで保険の相談を受けると、より満足度の高い保険の見直しができるはずだ。
文・曽我部三代(保険業界に強いファイナンシャルプランナー)
【関連記事】
・40代で「がん保険」は必要か?
・保険の代理店が外貨建て保険を勧める本当の理由とは?
・がん保険の基礎知識 「特約」や「一時金」とは何か?
・医療保険の「掛け捨て」と「積立」、 40代はどっちを選ぶべき?
・40代が知っておきたい保険の知識まとめ