サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月の代表活動でGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、GK鈴木彩艶(STVV)、前川黛也(ヴィッセル神戸)とゴールキーパー3名がメンバー入り。前川の負傷離脱により、小島亨介(アルビレックス新潟)が追加招集された。そんな中、韓国メディアは日本代表GK陣のクオリティを疑問視。MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップス所属GK高丘陽平の招集を勧めている。
日本代表のゴールキーパー陣では、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)まで権田修一(清水エスパルス)が正守護神を務め、シュミット・ダニエル(STVV)と川島永嗣(無所属)がバックアッパーという立ち位置だった。
しかしW杯後は清水のJ2降格もあり、権田が一度も代表に招集されていないほか、川島は代表引退。STVVで鈴木に正守護神の座を奪われたシュミットも、今月の代表メンバーから落選。くわえてポルティモネンセの正守護神である中村航輔もコンディション不良により招集されていない。
一方、高岡は日本代表の正守護神が固まらない中、バンクーバーの正GKとして活躍。2022シーズンに横浜F・マリノスをJ1優勝へ導いた同選手は、今年2月からバンクーバーでプレーしているが、海外挑戦1年目ながらも公式戦39試合でプレー。今月8日に行われたMLSウェスタン・カンファレンス第37節のシアトル・サウンダーズ戦ではクリーンシートを達成。チームのプレーオフ進出に貢献するとともに、MLS第37節のベストイレブンに選出されている。
韓国メディア『MKスポーツ』は、高岡のベストイレブン入りに触れた上で、クリーンシート達成率やPKストップ率などがMLSトップクラスであることを紹介。「高岡はエリートコースとは無縁のキャリアを過ごしてきた。ヨーロッパではなくMLSを初の海外挑戦の舞台に選んだのもそうだ」と綴っている。
また日本代表のゴールキーパー事情について「日本代表は2大会続けてW杯ベスト16入りを果たし、FIFAランクも19位まで上昇した。しかし直前1年間で招集されたGKは8人だ。GKのレベルは相対的に低い」と、GK陣の入れ替わりが激しい点を指摘。その上で「高岡が代表に招集され、レギュラーを勝ち取るか関心が集まる」と、高岡の今後の可能性を伝えた。
なお高岡はU17日本代表招集歴があるものの、A代表のメンバー入りは一度もない。今年11月に北中米W杯アジア2次予選開幕を控える中、森保監督が高岡の招集に興味を示すか注目が集まる。