横浜F・マリノスは今月15日にYBCルヴァンカップ準決勝2ndレグの浦和レッズ戦を控える中、ケヴィン・マスカット監督にスコットランド1部レンジャーズ行きの可能性が報じられている。その一方で、レンジャーズ監督を解任されたマイケル・ビール氏が、Jリーグに興味を示している。
レンジャーズ、アストン・ビラ時代にスティーブン・ジェラード監督の右腕としてチームを支えていたビール氏。昨年11月にレンジャーズ指揮官に就任したが、2022/23シーズンはライバルクラブのセルティックにスコットランド3冠達成を許すと、今季もスタートダッシュに失敗。先月30日の第7節アバディーン戦で今季スコットランド1部リーグ戦3敗目を喫し、今月はじめに解任された。
フリーの身となったビール氏は、ビジネス特化型のSNS「LinkedIn(リンクトイン)」を更新。自身の今後について、以下のように綴っている。
「この先2か月の間で、ブラジルを訪れて友人に会う。その後はMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)のプレーオフを観戦して、最後にJリーグを観戦する予定だ。多くの懐かしい友達と再会したいね」
「私はサッカーに関する様々な文化や、世界中でサッカーがどのように見られているかということに興味がある。これこそが、我々のサッカーをとてもユニークでエキサイティングなものにしてくれるし、私に多くのものを与えてくれる」
「ひとりの指導者として、そしてこのような素晴らしい試合から学ぶ者として、旅を続ける上で次の決断が最も重要なものになるだろう」
なお英メディア『スカイスポーツ』は今月13日に「レンジャーズはビールの後任として、クレマンとケマスカットの2名と最終交渉へ」とリポート。英紙『デイリーレコード』はマスカット監督の去就について「彼は横浜FMとの契約延長交渉を保留しており、レンジャーズ行きに傾いている。両者の契約期間は2023シーズン終了後までだ」と伝えている。
横浜FMの監督人事に関心が集まる中、セルティックと激闘を繰り広げてきたビール氏のJリーグ挑戦にも期待がかかる。