サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF南野拓実(ASモナコ)は、13日開催のカナダ戦で先発出場。カタールW杯本大会以来となる代表復帰初戦で存在感を発揮したが、代表OBの田中マルクス闘莉王氏は南野がレギュラー要員ではないと主張している。
同選手はモナコ加入1年目の2022/23シーズンこそ出場機会に恵まれなかったが、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代の恩師であるアドルフ・ヒュッター監督のもとで完全復活。今季ここまでリーグアン(フランス1部)7試合出場で3ゴール3アシストと、シャドウ(前線1トップの背後)のポジションでレギュラーを掴んでいる。
モナコでの活躍が評価されて、代表復帰を果たした南野。カナダ戦ではMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)とともにインサイドハーフで先発出場すると、再三にわたり決定機を演出。ただゴールへのこだわりが強かったこともあり、シュートの精度を欠くシーンも見られた。
闘莉王氏はカナダ戦翌日にYouTubeチャンネルを更新。カナダ戦出場選手のパフォーマンスを採点する中、南野の現状を以下のように分析している。
「南野は自信持つようになって、調子が上がってきている。やっとトンネルの先に光がちょっと見えてきたような状態まで戻している。カナダ戦ではよくやってくれた。これからが勝負だということを本人は分かっていると思うし、今後さらにパフォーマンスが良くなることを願いたい」
ただ一方で、闘莉王氏は「カナダののレベルを考えると、今の日本代表の相手にはならないような感じがする。日本の得点シーンでは、低いレベルのミスが多すぎた」と対戦相手を酷評。
その上で「今回の対戦相手(カナダ)だからこそ、あのポジション(インサイドハーフ)で使えるというのもある。カナダよりレベルの高い相手であれば、森保監督はインサイドハーフで南野を使わないと思う」と、南野にさらなるレベルアップを求めた。