「柳眉」を含む熟語

「柳眉」は、熟語や慣用句の中で使われることがあります。
その際は、ある人たちのある感情をあらわす語となっているようです。
柳眉を逆立てる
「柳眉を逆立てる」は、美人がまゆをつり上げて怒る姿を指す慣用句です。
眉を逆立てて怒る美人が想像できる使い方ですね。
この「柳眉を逆立てる」という表現も、女性に対して使うことの方が多いです。
柳眉倒豎
「柳眉倒豎」もまた、美しい女性が怒る様子を意味する四字熟語。
つまり、「柳眉を逆立てる」と同じ意味です。
「倒豎」は横や下を向いているものを上に向けるという意味なので、いつもはならなだらかな眉が逆立つ様子をあらわしています。
「眉」を含む言葉

日本語の熟語には、「眉」を含む言葉が意外と多いです。
そこでここではいくつかピックアップしてご紹介します。
愁眉
「愁眉」とは、心配をしているため眉しかめることや、心配そうな顔つきをあらわす言葉です。
愁眉と秀眉、どちらも「しゅうび」と読みますが、意味合いはまるっきり異なります。
焦眉
「焦眉」は、危険が迫っていることや差し迫った状況を指す言葉です。
これ、火が眉を焦がすほど接近し迫っている様子から生まれた表現となっています。
芝眉(しび)
芝眉は、他人の顔を敬う際に用いる表現のひとつです。
「お顔」や「御尊顔」というような言葉と同様の意味で、「芝眉を拝する」といった用い方をします。
これは、古代中国「唐」の時代に元徳秀という人物が眉を誉められたという故事から生まれました。
この人物の字(あざな)が「紫芝」だったことから、その一文字を取り「芝眉」というようになったのだとか。