発表によると、住居費(前月比0.6%)が上昇に大きく貢献。CPI上昇の半分以上を占めた。ガソリン価格は2.1%上昇、食品価格は0.2%上昇した。
価格が不安定で、国際的なサプライチェーンに問題に影響されやすい食料品とエネルギーを除いたコア指数は前年比4.1%上昇した。ここからさらに住宅費を除いた「スーパーコア・インフレ」に言及する経済学者もいる。
パウエルFRB議長は以前、スーパーコアが「コア・インフレの将来の展開を理解する上で最も重要なカテゴリーかもしれない」と主張している。ただし、クルーグマン氏がなぜ中古車も省いたのか明らかではない。
FRBは、2%のインフレ目標を達成するため、昨年から11回の利上げを実施。現在の金利の誘導目標は5.25%から5.5%で、22年ぶりの高水準に達している。前月からの価格上昇率は8月の0.6%に比べて改善したが、インフレ対策が完全に軌道に乗っているとは言えないとして、専門家の一部からは年内のさらなる利上げの可能性を指摘する声が上がっている。