サッカー日本代表「森保ジャパン」は来年1月にカタール開催のAFCアジアカップを控えている。U22日本代表が臨んだ第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)の中国とは対照的に、カタール国内は日本応援ムードに包まれているようだ。
杭州アジア大会は福島原発処理水の海洋放出をうけて反日運動が起こる中で開催。U22日本代表は幸いにも開催国・中国と対戦しなかったが、それでもグループリーグ第1節のカタール戦では、現地観戦の中国人サポーターがカタールを応援。準々決勝の北朝鮮戦でも、北朝鮮を応援する中国人が多く、完全アウェイの雰囲気に包まれた。
一方、森保ジャパンは昨年11月から12月にかけて行われたFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)でドイツ代表やスペイン代表を撃破。スタジアムに「ニッポン」コールが響き渡るなど、ホームさながらの雰囲気が日本を後押しした。
W杯につづき、アジアカップも開催するカタール。韓国メディア『ベストイレブン』によると、アジアカップの大会組織委員会CEOは日本に対する印象を聞かれると、以下のように語ったという。
「個人的に、日本に対して本当に良い印象ばかりだ。昨年のワールドカップで訪れた日本のファン・サポーターは、ドーハで開かれる国際大会を楽しめたと思う。ワールドカップをドーハで観戦できなかった人たちは今回のアジアカップを通じて、良い雰囲気を感じるだろう」
「ワールドカップのクロアチア戦では、日本を応援するカタールのファン・サポーターも多かった。我々はそんなスタジアムの雰囲気を肌で感じて、すべてのアジア諸国が互いに応援することを望んでいると考えるようになった。日本のファン・サポーターだけでなく、みんながここカタールで開催される大会を通じて楽しい時間を過ごせると思う」
欧州強豪国からの金星により、日本列島を沸かせた森保ジャパン。これまでもアジアサッカーをリードしてきただけに、日本のみならずカタールのサッカーファンの心を掴んでいる。