サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月13日開催の「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023」カナダ戦で4-1と快勝。2ゴールをマークのMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の活躍が光る中、サッカー評論家のセルジオ越後氏によるマッチメイク批判が、韓国国内で脚光を浴びている。
先月の欧州遠征でドイツとトルコを下した日本。今年11月にFIFAワールドカップ・北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選を控える中、今月はカナダ、チュニジアとマッチメイク。カナダ戦では前半2分に田中のゴールで先制すると、同19分にはGK大迫敬介がPKストップ。終了間際に2点を加えると、後半も危なげない戦いを見せ、勝利を収めた。
日本のファン・サポーターやメディアから森保ジャパンへの高評価が相次ぐ中、韓国紙『朝鮮日報』はセルジオ越後氏の評論を紹介。これによると、同氏は「今日のカナダならば、同じアジアの韓国、オーストラリア、イラン、サウジアラビアを呼ぶべきだった」
「W杯で同じグループ入って大喜びする相手がカナダだ。ベスト8以上を目指すのであれば、それ相応の国と対戦する必要がある」と、韓国などアジア諸国を比較対象とした上で、カナダとのマッチメイクを批判。
『朝鮮日報』は「セルジオ越後氏の批判は、日本代表の勝利に水を差すような不快な評価かもしれない。しかし、それは日本サッカーが現状に甘んじることなく、批判を受け入れながら未来を描き続けているということでもある」と、同氏の辛口評価を支持している。
一方、韓国は今月17日に国際親善試合ベトナム戦を控えている。しかしベトナムが今月の代表ウィーク期間中に中国やウズベキスタン相手に敗れただけに、韓国国内ではベトナム戦開催に対する疑問の声が沸き起こっている。
それだけに『朝鮮日報』はセルジオ越後氏の評論を参考にした上で「北中米W杯アジア2次予選やアジアカップにむけての国際親善試合という位置付けでは、やや残念な対戦相手だ」
「日本と同じく、我々にも目の前のW杯予選やアジアカップのみならず、もう少し先を見据えたアプローチが必要だ。そういう点で今回のベトナム戦は結果より内容がより重要かもしれない」と綴っている。