ケヴィン・マスカット監督 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは今月11日開催のYBCルヴァンカップ準決勝1stレグで、浦和レッズに1-0で勝利。15日に2ndレグを控える中、ケヴィン・マスカット監督のレンジャーズ行きが間近に迫っている模様。セルティック所属FW前田大然やFW古橋亨梧の敵将として、スコットランド1部リーグで指揮を執る可能性が高まっているようだ。

 レンジャーズはセルティックとのダービーマッチで敗れるなど、今季開幕ダッシュに失敗。先月30日のアバディーン戦で敗れると、今月はじめにマイケル・ビール監督を解任。スコットランド1部リーグ第8節終了時点ですでに3敗を喫しており、首位セルティックから勝ち点7差の2位だ。

 また英紙『デイリーレコード』は今月10日、同クラブがビール監督の後任候補をマスカット氏とASモナコ前監督のフィリップ・クレマン氏の2名に絞っていると報道。マスカット監督の去就について「彼は横浜FMとの契約延長交渉を保留しており、レンジャーズ行きに傾いている。両者の契約期間は2023シーズン終了後までだ」と伝えている。

 すると英メディア『スカイスポーツ』は13日に「レンジャーズはビールの後任として、クレマンとケマスカットの2名と最終交渉へ」とリポート。これによると、レンジャーズは数カ月前からビールの後任候補をリストアップしていたほか、次期監督招へいの期限を設けていないとのこと。直近2年間で3度の監督交代があっただけに、長期政権を望んでいるという。

 一方、横浜FMはJ1リーグ第29節終了時点で、首位ヴィッセル神戸から勝ち点4差の2位。ルヴァンカップでも決勝進出に王手をかけるなど、国内2冠の可能性を残している。それだけに少なくとも今季いっぱいマスカット監督が指揮を執ることをクラブは望んでいるはずだ。

 2021年6月にもアンジェ・ポステコグルーをセルティックに引き抜かれた横浜FM。2度目となるシーズン途中での欧州行きを阻止したいだけに、レンジャーズの提示条件が気になるところだ。