田中碧 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)は、13日開催の「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023 」カナダ戦で2ゴールをマーク。今年夏にイングランド2部リーズ・ユナイテッドへの移籍が幻に終わっただけに、イギリス国内でも同選手のパフォーマンスが話題を呼んでいる。

 田中は昨季、デュッセルドルフの主力選手として活躍すると、シーズン終了後にクラブ幹部に移籍を志願。ドイツ誌『ビルト』によると、リーズは同選手の獲得にむけてデュッセルドルフに問い合わせ。移籍金320万ポンド(約5億8000万円)のオファーを提示も、交渉成立には至らなかったという。

 その後、田中はデュッセルドルフでレギュラーからベンチ要員に降格も、日本代表では活躍。先月9日の国際親善試合ドイツ戦でダメ押しのゴールを挙げると、カナダ戦では前半2分に先制ゴールを奪ったほか、後半4分にも追加点をマークしている。

 このカナダ戦でのパフォーマンスに反応したのが、リーズの専門サイト『リーズ・ユナイテッド・ニュース』だ。同メディアは「リーズはイリア・グルエフとグレン・カマラの獲得で1000万ポンド(約18億2000万円)を費やしたが、田中を簡単に獲得できたはずだ」と指摘した上で、「田中はデュッセルドルフで困難な時期を耐えているが、日本代表では対照的な姿を見せている」とリポート。

 デュッセルドルフで出場機会を減らしたことについて「突然レギュラーから外れた理由は謎だ。移籍実現への期待が原因かもしれない」と綴っている。

 8月26日の第4節SVエルフェアスベルク戦以降、ドイツ2部リーグ6試合を戦ってスタメン出場わずか1試合の田中。森保ジャパンでの活躍ぶりをデュッセルドルフ幹部がどのように捉えているのか気になるところだ。