冨安健洋 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のDF冨安健洋は、プレミアリーグ(イングランド1部)アーセナルでレギュラー定着に至っていない。しかしイギリス国内では、冨安がAFCアジアカップに出場する可能性に対して否定的な意見が沸き起こっている。

 冨安は今季、プレミアリーグでのスタメン出場がわずか1試合。今月8日に行われたプレミアリーグ第8節マンチェスター・シティ戦で決勝ゴールを演出するなど、好パフォーマンスを発揮しているにもかかわらず、左サイドバックでDFオレクサンドル・ジンチェンコの控えという立場だ。

 一方、森保ジャパンでは不動のセンターバックとして活躍。先月9日に行われた国際親善試合ドイツ戦では、バイエルン・ミュンヘン所属FWレロイ・サネとのマッチアップを制するなど、チームの勝利に大きく貢献。FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選や、来年1月開幕のアジアカップでの活躍も期待されている。

 ただ英メディア『フットボール・ロンドン』は「アーセナルはカタール開催のAFCアジアカップに伴い、来年はじめに冨安健洋を最大1か月間失う危機に直面」と見出しをうち、冨安の一時離脱による影響を懸念。

 アーセナルが年明け以降も、プレミアリーグにくわえてカラバオカップ(イングランドのリーグカップ戦)やFAカップを並行して戦う可能性に触れた上で「冨安が一時離脱すると、アーセナルはサイドバックのオプションにベン・ホワイトとジンチェンコを残すのみだ。プレミアリーグ4試合にくわえて国内カップ戦2試合を戦う可能性があるため、冨安を起用できないことにより問題を抱える可能性がある」と綴っている。

 好プレー連発も、一向にスタメンでの出場機会が増えない冨安。アジアカップ開催時に日本代表招集を許可するか不透明だが、アーセナルとしては冨安をあくまでもバックアッパーとして手元に残しておきたいようだ。