イングランド2部ハダースフィールド・タウンFC所属DF中山雄太は、カタールW杯直前での負傷という苦境を乗り越え、今月サッカー日本代表「森保ジャパン」に復帰。負傷離脱中の過ごし方や情報発信について持論を展開している。
中山はカタールW杯直前まで、左サイドバックでDF長友佑都(FC東京)とポジション争いを繰り広げていた。しかしイングランド2部リーグ戦で右足アキレス腱を負傷し、W杯本大会目前にして代表を辞退。それでも半年以上のリハビリ期間を経て、今年7月の練習試合で実戦復帰。直近リーグ戦5試合つづけてスタメン出場するなど、本来のパフォーマンスを取り戻している。
およそ11カ月ぶりに代表復帰を果たした中山は、左サイドバックにおけるDF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)と競争相手として、多くのファン・サポーターから期待を寄せられている。また今月の代表チーム合流時には、負傷前よりも肩幅が広くなっていることで注目を浴びている。
そんな中山は、JFA公式YouTubeチャンネルの『Team Cam』で公開されたDF板倉滉との対談企画で以下のように語った。
「(SNS等で)意図的に怪我の経過をみんなに知らせる選手が結構いるけど、俺はしないって決めていた。リハビリをしっかりして、サッカー以外で普通に怪我せずにプレーしていたらできないことにも色々取り組もうと思っていた。サッカー選手としてより強くなって帰ってくるのもそうだし、人として成長して帰ってきたいと思って(リハビリ期間を)過ごしていたから、一切苦しい時間がなかった」
また同選手はサッカー以外で取り組んでいたことのひとつに「読書」を挙げると、「小説より自己啓発本を読んでいた。つねに成長じゃないけど、『何か自分に取り入れるものないかな』と思って読み始める本が多かった」と語っている。
森保ジャパンでのレギュラー奪取、北中米W杯でのプレーを目指している中山。負傷離脱期間中に情報発信よりも時間の有効活用に徹するという姿勢は、多くのサッカー選手にとって参考になるだろう。