3.評価の苦しみ
最後に世に出した作品の評価の苦しみである。
これは人によるかもしれないが、自分の場合「ダメ出しコメント」にはまったく傷つかない。ダメ出しコメントは多くが普段から作品を見ない一見さんから来る場合がほとんどで、そのほとんどは「無理解」に立脚している。内容が的はずれだったり、そもそもちゃんと内容を見ずに書いて来たり、承認欲求に飢えてマウントを取りたいとか、自己PRで送ってきたりするケースが多い。
苦しさを感じるのは、いつも真剣に見てくれている「お得意様」に受けなかった場合だ。特に途中で見るのをやめて帰っていく人が多い時は「ああ、ミスったな」と自分の未熟さを痛感させられる。何度か失敗が続くと次に作品を出すプレッシャーがドンドン強くなってしまう。そうした中でスマッシュヒットを出せた時は嬉しいというより、ホッとする気持ちの方が大きい。
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今回はあえて苦しい部分だけを取り上げたが、いい面はこれ以上に遥かにたくさん存在する。「いつも楽しみにしています」といった応援メッセージや、食品やプレゼントの贈り物を頂いたり、イベントを企画すると遠方から足を運んでくれる人を見ると「頑張ってよかった」と思う。クリエイターがよく「お客様に支えられています」というが、あれはメディア向けのリップサービスではなく、まさしく本音の言葉なのである。
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