ネパールに直営のコーヒー農園をもつ「FARMERS PASSION(ファーマーズパッション)」は、「FARMERS PASSION COFFEE」を愛知県名古屋市にオープンした。
森林農法による栽培から精製・焙煎まで手掛けたこだわりのコーヒーのほか、自家栽培のスパイスを使用したスパイスカレー、コーヒーの果皮「コーヒーピール」を原料にしたクラフトコーラやタルトもイチオシメニューだ。
「コーヒーの森を丸ごと味わう」がコンセプト
「FARMERS PASSION」店主の池島英総氏は、15年前からネパールにて現地農家と森林農法=アグロフォレストリー農法によるコーヒー栽培に取り組んできた。
森林農法とは、自然の森と類似した環境を作り、成長サイクルの異なる多様な農作物を個々の相互作用を活かして栽培する自然農法のことだ。
同店では「コーヒーの森を丸ごと味わう」をコンセプトに掲げる。大切に育んできた「コーヒーの森」で生まれた自家製コーヒーだけではなく、一緒に育ったハーブやスパイスも丸ごと味わってもらおうと、ハーブティー・自家製チャイ・スパイスカレーなど多様なメニューを展開する。
コーヒーピールを活かした新感覚なクラフトコーラやタルト
普段飲んでいるコーヒーは、コーヒーノキの種子の部分だ。これまでコーヒー業界では、果皮=コーヒーピールを大量に廃棄してきた。しかし果皮には、ポリフェノール・鉄分が豊富に含まれている。
「FARMERS PASSION COFFE」では、コーヒーの果皮を使ったクラフトコーラ、果皮を練りこんだ生地で焼いた季節のタルトを提供。今の季節は無花果・サツマイモ・パンプキンなどを使用し、栄養豊富でフードロス削減にも貢献するタルトは、同店のイチオシメニューだという。
豆は量り売りでも購入可能&テイクアウトもできる
コーヒーの美味しさは、栽培・精製・焙煎方法が決め手になる。「FARMERS PASSION COFFEE」は、アグロフォレストリー農法で栽培したコーヒーノキの完熟豆だけを手摘みし、自社独自の精製方法と焙煎方法の組み合わせを変えて、5種のコーヒー豆を販売する。
同店を初めて利用するユーザーへのおすすめは、苦味と甘味がちょうどよい「ハニー×ミディアム」だそうだ。豆の量り売りにも対応し、朝7時半からコーヒーのテイクアウトも可能だ。
「コーヒーの森」において栽培した全ての農作物は大事な宝物だという池島氏。同店が展開するコーヒーはもとより、クラフトコーラ・タルトを味わい「コーヒーの森を丸ごと味わう」という奥深い世界を体感してみてはいかがだろう。
FARMERS PASSION COFFEE
所在地:愛知県名古屋市名東区一社2-108
営業時間:7時30分~18時
(高野晃彰)