生活に困窮する高齢者が増えている。なかには自己破産する人もいる。高齢になってから貯金が底をついたら、誰からお金を借りるべきだろうか。

身近な親族や知人?カードローンを利用すべき?公的機関に相談すべき?

どれがベストな選択か考えてみよう。

70代以上の自己破産割合が増加

日本弁護士連合会が3年ごとにまとめている「破産事件及び個人再生事件記録調査」の最新版によれば、すべての自己破産者における70代の割合は、2011年は5.02%だったが、2020年には9.35%まで増えた。

困窮する高齢者が増えている現状を物語る数字だ。

「身近な親族」からお金を借りるべき?

ただでさえ高齢になったら、介護などで身近な親族や知人に迷惑をかけやすい。そのため、お金のことで身近な人に迷惑をかけることだけは避けたい。

であれば、後述するカードローンの利用や、公的機関に相談するという選択肢を選びたい。

「カードローン」を利用すべき?

「高齢になるとカードローンを利用できないのでは?」と思っている人も少なくないと思う。しかし実際には利用可能なカードローンは存在している。80歳まで借り入れ可能なケースや、無担保無保証でローンが組めることもある。

気になるのが「連帯保証人」が必要かどうかだ。結局、親族に連帯保証人になってもらうと、お金のことで気苦労をさせてしまうことになる。カードローンは基本的には連帯保証人なしで組めるので、この点は安心だ。