UFO現象と死後の世界の関係性
これまでに非常に多くの“詐欺師”が関わったため、超常現象の分野全体が悪しき評判に包まれたのは残念だとキーン氏は話す。そして同様に、でっちあげのUFO目撃情報の多さにより、科学者たちは報告を必要以上に真剣に受け止めなくなっていたことも指摘する。
彼女は、何が起こっているのかを正確に理解するには、両方の現象をさらに調査する必要があると述べている。たとえば2008年にテキサス州スティーブンビルで目撃されたような重大なUFO目撃事件は早急に再調査する必要があるということだ。
この事件では、巨大なUFOが2機の戦闘機によって追跡されているのを地上から目撃したパイロットのスティーブ・アレン氏によって報告され、UFOが時速4800キロとも推定される速度で簡単に戦闘機を引き離して飛び去ったという。
「それが聖書の出来事なのか、それとも別の宇宙から来たものなのか、その他のものなのかはわかりませんが、それは間違いなくこの世界から来たものではありませんでした」とアレン氏は当時語っている。
キーン氏は現在、UFO研究はここ数十年に比べてより真剣に受け止められているが、死後の世界についての科学的調査はほとんど無視されていると語る。
「ロバート・ビゲロー氏によって設立されたビゲロー意識研究所(BICS)がこれらすべての疑問について調査を行っていることを人々は知っておくべきだと思います」とキーン氏は指摘する。
ロバート・ビゲロー氏は数々の超常現象で知られる「スキンウォーカー牧場」の元所有者であり、宇宙ベンチャー企業「ビゲロー・エアロスペース」の創設者でもある。
そのビゲロー氏が2021年に創設した同研究所は、臨死体験についての優れた報告を募集するエッセイコンテストを行ったことでも注目を集めた。
「ロバート・ビゲロー氏はこのコンテストの勝者に巨額の賞金を提供していたため、参加者のモチベーションは非常に高く、興味深い証拠を提供する素晴らしいエッセイがいくつか提出されました」とキーン氏は解説する。
「より多くの証拠が必要な人々には、BICSのウェブサイトにアクセスして論文を読むことをお勧めします。論文は本当に優れており、臨死体験やこの問題の他の側面に関する論文がたくさんあるからです」(キーン氏)
“別次元”が関わる超常現象という大きな括りの中でUFO/UAP現象を考察すべきであるというキーン氏の視点は確かに一定の説得力を持っているだろう。UFO現象の調査においてこれまで通り科学的アプローチはきわめて重要だが、あらゆる可能性について心を開いておかねばならないようだ。
(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。
参考:「Howandwhys」「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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