前半は苦戦

日の出までの朝まずめが勝負と考えて、コマセワークを行い誘うがマダイからの反応が無い。同船をしている他の釣り人もポツポツと当たりはあるものの、外道と呼ばれる【チカメキントキ】・【コブダイ】【ヒラマサ】などのゲストが多い。本命のマダイは少なく型も1kg未満と小さいものが多かった。

筆者と友人含め耐えの時間となってしまった。ただ、底物の魚が釣れている以上、底の海水温は低くないはずと推察ができるので、何かが違うのか試行錯誤する必要がある。普段、筆者はビーズを3種類を使用してマダイはを狙っているが、アピール力が強すぎるのかと疑問を感じ前半戦を終えた。

後半戦はマダイが釣れる

前述にも記載しているが釣れないと言う事は何が違う。合っていない可能性が高い。そこでビーズを3種類⇒1種類へ変更。シェルビーズのみに切り替えOWNER9号誘々マダイ【ケイムラ】加工の効果を全面に打ち出した。誘い方は前半と同様に落とし込みを行うと……。

良型マダイの登場

落とし込みの瞬間にドラグが海中に強く引き込まれていく。仕掛けがマダイとの相性があった瞬間である。秋の【コマセマダイ】は産卵も終えた事から小型中心で手のひらサイズばかりかと思っていたが、釣り上げてみると2.5kg前後と良型が揚がってきた。

正直、筆者もびっくりだった。涼しい深い底には、大物が潜んでいるようだ。また活性は朝マズメではなく日中のしかも終盤戦にかけて高かったのだ。朝マズメを外したからと言って諦めずに最後まで挑戦することが大切だと感じた瞬間である。

コマセマダイ釣りで2.5kg良型「秋マダイ」手中【新潟・安盛丸】落とし込みにヒット良型マダイを手中(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

今回の総括

秋マダイはまだまだ始まったばかりだ。さらに秋が近づき海水温の低下することで、マダイの環境は良くなってくるだろう。また回遊魚と呼ばれる青物【ワラサ/ヒラマサ】なども多くなっていく。コマセマダイを通じた五目釣りが楽しめると筆者は感じている。

ただし、あくまでも本命はマダイ。前述にて記述しているが、今回の仕掛けの変更でアピール力を抑えたことで外道ではなく本命のマダイを釣ることができた。小さい事ではあるが、外道にアピールすることなくマダイにダイレクトにアピールできていたと感じている。

また、まだまだ暑い季節は続き1日中を釣りに集中することは大変ではあるが、諦めず根気よく誘い続ける事が大切だと感じた。誘いは暑さに限らず効果的な釣法であるので、船長の指示の範囲内で実践して欲しいと思う。

コマセマダイ釣りで2.5kg良型「秋マダイ」手中【新潟・安盛丸】落とし込みにヒット当日の釣果(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

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<藤岡和貴/TSURINEWSライター>