クレジットカードを選ぶときには特典や優待の内容も判断基準の一つだろう。年会費が高いカードほど特典が充実している傾向にあるが、今回は年会費無料(あるいは実質無料)なのにもかかわらず、特典や優待が充実しているカードを3つ紹介しよう。

楽天カード――最高2,000万円の海外旅行傷害保険とワイキキラウンジ無料利用

楽天カードは年会費無料で作れ、国際ブランドはVisa、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレスの4つから選べる。

ポイント還元率が基本1%と高く、楽天市場ではポイント3倍、楽天トラベルでは2倍になるなどポイントが貯まりやすい。

また最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯するのだが、年会費無料のカードの多くに旅行傷害保険が付帯しないことを考えると、これは大きなメリットと言える。

そのほか海外旅行に便利な海外レンタカー10%オフ、海外携帯・Wi-fiルーターレンタル20%オフ、手荷物宅配優待サービス、ハワイ・ワイキキの市街地にあるラウンジの無料利用などのサービスも付帯する。

一般的にこれらはゴールド以上のカードでないと付帯しないことが多い。

エポスカード――年会費実質無料のゴールドなら空港ラウンジ無料利用も

エポスカードは年会費無料で作れ、国際カードブランドはVisaのみ。マルイでお得にポイントが貯まるほか、エポスカード会員限定で年4回開催される「マルコとマルオの7日間」の期間中は何度でも、マルイの店舗とネット通販で10%オフとなるため、マルイをよく使う人には大きなメリットと言える。

また7,000以上の飲食店や提携施設で優待サービスを受けられるほか、最高500万円の海外旅行傷害保険も付帯。ほかに海外旅行が便利になるサービスとして、手荷物宅配や空港パーキングの優待価格、世界38都市の現地デスクによる日本語サポートがある。

なおエポスカードにはゴールドグレードのエポスゴールドカードもあり、カード発行会社からのインビテーション(招待)で入会した場合、年会費は永年無料になる。

もしくは年間のクレジット利用50万円以上で翌年以降の年会費が永年無料となるが、初年度の年会費5,000円はかかる。

エポスゴールドカードは国内主要空港とハワイ・ホノルル、韓国・仁川の空港ラウンジ、さらにはハワイ・ホノルルの市街地にあるラウンジも無料で利用できる。

また最高1,000万円の海外旅行傷害保険、国際線クローク(一時預かり)割引、空港宅配優待価格、海外用Wi-Fi割引などの優待も付帯する。

>>>「エポスカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

セゾンパール・アメックス――年会費実質無料でアメックスの特典を利用

セゾンパール・アメックス(セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード)は年会費初年度無料。年会費1,000円(税別)は年1回以上の利用で翌年無料となるので、実質、年会費無料のカードと考えていいだろう。国際カードブランドはアメックス。

西友やリヴィン、サニーなどのスーパーマーケットで毎月第1・第3土曜日では5%オフとなるほか、海外用Wi-Fiレンタルサービスが優待価格、空港でのコート預かりサービスが優待価格、ハーツレンタカーが優待価格になる。

そのほかアメックスの特典として国内外の人気ホテルの8%オフ優待、世界中の400のレストランでの20%オフなどの特典、各種イベントの舞台裏へのアクセスなどの特典、各種ショップでの優待特典、アジアの人気渡航先でのレストラン、ショップ、ホテルの優待特典がある。

年会費有料カードのサブカードとしての活用を

今回紹介した3枚のクレジットカードはゴールドカードやプラチナカードに比べると見劣りするかもしれない。だが年会費無料あるいは実質無料ということを考えると、いずれも十分すぎるほどの内容と言っていいだろう。

特定店舗でのみ受けられる特典に関しては年会費有料のカード以上のスペックを持つものもあるので、自分の利用状況において便利でお得なカードを選び、さらに大きな特典や優待を望むのであれば年会費有料のカードを持つのがいい。

文・モリソウイチロウ(ライター)
 

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