サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF田中碧は今年夏、ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトやイングランド2部リーズ・ユナイテッドへの移籍が噂されたが、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに残留。現地メディアがシュツットガルト移籍破談の背景を伝えている。
田中は昨季、デュッセルドルフの主力選手として活躍すると、シーズン終了後にクラブ幹部に移籍を志願。しかしブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト移籍破談が報じられたほか、イングランド2部リーズ・ユナイテッドからの関心も立ち消えに。移籍市場最終日には、DF板倉滉擁するボルシアMGからの関心が伝えられたが、デュッセルドルフ残留に至った。
移籍に関する問題を抱えたこともあり、今年9月になってレギュラーから控え要員に降格した田中。ドイツ誌『ビルト』は「この夏、シュツットガルトは一度ノックした。リーズはメールで興味を示した」と田中獲得への動きがあったことを伝える。
その上で「デュッセルドルフ幹部は、田中の代理人が移籍実現にむけてほとんど動かなかったことに驚いている」と綴ると、「田中はデュッセルドルフで3シーズン目を迎えているが、ハンドリングに慣れるには十分な時間が与えられている。しかし、彼の場合は明らかに意志の問題だ」と、移籍破談による影響を指摘。
「ダニエル・ティウネ監督は田中と1対1で多くの会話を交わすなど努力を続け、再び軌道に乗せようと頑張っている。しかし田中は、もはやデュッセルドルフに興味すら持っていないという印象を与えている。デュッセルドルフにとって問題児だ」と、一方的に選手サイドを批判している。
なお田中は8月26日の第4節SVエルフェアスベルク戦から4試合続けてベンチスタートに。第8節ハンブルガーSV戦では中盤の一角で先発出場したが低調なパフォーマンスに終始。今月6日に行われた第9節VfLオスナブリュック戦では70分からピッチに立っている。