元FC東京所属選手のDF渡辺剛は今年6月、ベルギー1部KVコルトレイクからKAAヘントへ完全移籍。サッカー日本代表「森保ジャパン」に選出されていないとはいえ、今季ここまで全試合フルタイム出場により、現地で高い評価を得ている。
渡辺はコルトレイク在籍時の2022/23シーズンに、ベルギー1部リーグ唯一のフィールドプレーヤー全試合フル出場を達成。インターセプト数313回、タックル勝率82%、チャレンジ勝利数350回、守備時空中戦202回と4つのスタッツでベルギー1部リーグトップの数値を叩き出すなど、対人戦の強さを発揮していた。
コルトレイク時代の実績が認められてステップアップ移籍を果たした渡辺だが、新天地ヘントでも不動のセンターバックとして活躍。ベルギー1部リーグとUEFAヨーロッパカンファレンスリーグで、ここまで全18試合フル出場で2ゴール2アシストをマークしているほか、イエローカードはいまだに貰っていない。
ベルギーメディア『Voetbal』は今季ここまでベルギー1部リーグでフルタイム出場しているフィールドプレーヤーを15名紹介。渡辺について「彼は昨年7月末から今年4月はじめにかけて、コルトレイクで偉業を成し遂げた。それに彼はほぼ全試合で高いレベルのパフォーマンスを発揮した」
「今季の方がスケジュールが詰まっているだけに、フィールドプレーヤーとのフルタイム出場ははるかに困難だ。それでもこの日本人選手はまだ走り続けている」と綴っている。
なお渡辺はFC東京在籍時の2019年12月に行われたEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジアサッカー選手権)で日本代表に初選出。12月14日の香港戦で代表デビューを果たしたものの、2020年以降は一度も代表メンバーに名を連ねていない。
ただ本人は今年6月のヘント加入直後、ベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』のインタビューで「もう一度日本代表でプレーしたいですし、いつかブンデスリーガでプレーをすることも僕の夢です」と野望を語っている。