自分の思い通りに事が進むように相手を従わせることをあわす「懐柔」。
この言葉はどのように読む語句なのでしょうか?
また、どのような場面で使用されるのでしょうか?

ここでは、「懐柔」という言葉について、その意味や類義語や対義語について解説します。

目次
「懐柔」とは
 ・「懐柔」の意味
 ・「懐柔」の読み方
「懐柔」の類義語
 ・籠絡
 ・飼いならす
 ・誑し込む

「懐柔」とは

「懐柔」とはどんな意味の言葉?その読み方や類義語に対義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「懐柔」がどのような意味を持つのかを見ていきましょう。

「懐柔」の意味

「懐柔」とは、人をうまく従わせることでで自分の思う通りに事を進ませるようにすることです。
手懐けることや抱き込むという意味で用いられることもあります。

人を懐柔する際は、力づくの行動に出るのではなく、うまく話を持ちかけることで相手を取り込むという点がポイントとなります。
「懐」はなつくこと、「柔」はやわらかさをあらわしているのですから、力で無理に従わせる意味を含まないということが分かりますね。
また、背景にある権力や権威、財力をもって相手を取り込むという意味合いで用いられることもあります。

「懐柔」の読み方

「懐」の読みは、「かい」、「柔」の読みは「じゅう・にゅう」です。
その2つを組み合わせた「懐柔」の読みは「かいじゅう」となります。

柔のもうひとつの読み方を用いた「かいにゅう」と読まれることは、基本的にありません。

「懐柔」の類義語

「懐柔」とはどんな意味の言葉?その読み方や類義語に対義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「懐柔」の類義語を見ていきましょう。
類義語としては「籠絡」「飼いならす」「たらし込む」などがあげられます。

籠絡

「籠絡(ろうらく)」とは、巧みに手懐たりうまく丸め込むことです。
自分の心理的にコントロール下に置くことで、思うように操ることを意味します。

飼いならす

「飼いならす」とは、人を自分にとって都合の良いように手懐けることです。
飼いならされた相手というのは、反抗的な態度を取ったり背く素振りを見せることのない状況といって差し支えないでしょう。

誑し込む

「誑し込む(たらしこむ)」とは、甘い言葉をかけたりうまいこと話を持っていくことで騙すことです。
年若い異性をうまく騙すことで自分の思うようにするという意味で使用されます。