日産が軽ハイトワゴンのデイズをマイナーチェンジ。新しいデジタル・Vモーションの採用や小物入れの使い勝手の向上、360°セーフティアシストの実現などを図って軽ハイトワゴンとしての魅力度をアップ

日産自動車は2023年9月29日、軽ハイトワゴンのデイズをマイナーチェンジし、年内に発売すると発表した。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲日産デイズ・ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション(2WD) 価格:CVT192万9400円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2495mm 車重880kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費21.5km/リットル 写真のボディカラーはホワイトパール3P/プレミアムサンシャインオレンジM、『CAR and DRIVER』より引用)

車種展開は以下の通り。

■デイズ・ハイウェイスター

ハイウェイスターX:2WD169万8400円/4WD184万9100円

ハイウェイスターXプロパイロットエディション:2WD179万8500円/4WD194万9200円

ハイウェイスターGターボ:2WD183万8100円/4WD198万8800円

ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション:2WD192万9400円/4WD208万100円

■デイズ

S:2WD143万7700円/4WD158万8400円

X:2WD147万8400円/4WD162万9100円

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲日産デイズ・ハイウェイスターX(2WD) 価格:CVT169万8400円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2495mm 車重850kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費23.3km/リットル 写真のボディカラーはシルキーライラックPM/カンジュクカシスP、『CAR and DRIVER』より引用)

今回の改良は、外装デザインの一部変更や新ボディカラーの設定、小物入れの使い勝手の向上、先進安全運転支援システムの進化などを図ったことが特徴である。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲日産デイズX(2WD) 価格:CVT147万8400円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2495mm 車重840kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費23.2km/リットル 写真のボディカラーはソルベブルーM/ホワイトパール3P、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲日産デイズS(2WD) 価格:CVT143万7700円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2495mm 車重840kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費23.2km/リットル 写真のボディカラーはホワイト、『CAR and DRIVER』より引用)

まず外装では、ラジエーターグリルを一新し、デジタル・Vモーションを新たに採用したことが訴求点。デイズ・ハイウェイスターシリーズはVモーションの太さが上下にグラデーションで変化するクロームメッキのラインを配したほか、水平基調のワイドなリアバンパーを装着するなどして、より精悍で先進観が感じられる佇まいを創出。一方でデイズのXおよびSグレードはデジタル・Vモーションとヘッドランプ、フロントグリルを一体化させることで、いっそうモダンで親しみやすいマスクへと進化させる。また、足もとにはデイズ・ハイウェイスターシリーズがスポーティな印象を放つ14インチの切削アルミホイールを、デイズシリーズが日本の風景にマッチする立体的で和モダンなフルホイールカバーを新たに組み込んだ。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲デイズ・ハイウェイスターシリーズはVモーションの太さが上下にグラデーションで変化するクロームメッキのラインを配したフロントグリルを採用、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲デイズのXおよびSグレードはデジタル・Vモーションとヘッドランプ、フロントグリルを一体化させることでよりモダンで親しみやすいマスクを創出、『CAR and DRIVER』より引用)

ボディカラーについては、デイズ・ハイウェイスターシリーズがシルキーライラックPM/カンジュクカシスP、ソルベブルーM/オーシャンブルーPM、カンジュクカシスP/ホワイトパール3P、ソルベブルーM、オーシャンブルーPM、カクタスグリーンPMという6タイプの新色を加え、2トーン5タイプとモノトーン7色の計12カラーを設定。一方でデイズシリーズは、シルキーライラックPM/フローズンバニラパールM、ソルベブルーM/ホワイトパール3P、シルキーライラックPM、フローズンバニラパールMという4タイプの新色を加え、2トーン3タイプとモノトーン8色の計11カラーをラインアップした。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲デイズ・ハイウェイスターシリーズはシルキーライラックPM/カンジュクカシスP、ソルベブルーM/オーシャンブルーPM、カンジュクカシスP/ホワイトパール3P、ソルベブルーM、オーシャンブルーPM、カクタスグリーンPMという6タイプの新色を設定、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲デイズシリーズはシルキーライラックPM/フローズンバニラパールM、ソルベブルーM/ホワイトパール3P、シルキーライラックPM、フローズンバニラパールMという4タイプの新色を追加、『CAR and DRIVER』より引用)

内包するインテリアは、ハイウェイスターXシリーズにブラウン系とブルー系の混色配合で作った深みのあるブラックのトリコット表皮にエンボス加工を施したシート地を採用し、表情豊かな設えとする。また、ハイウェイスターGターボシリーズにはカシス色のアクセントがのぞくパーフォレーション加工を施したフルレザー調素材のシート地を採用するなどして、内装の質感を高めた。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲ハイウェイスターGターボシリーズはカシス色のアクセントがのぞくパーフォレーション加工を施したフルレザー調素材のシート地を採用、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲ハイウェイスターXシリーズはブラウン系とブルー系の混色配合で作った深みのあるブラックのトリコット表皮にエンボス加工を施したシート地を採用、『CAR and DRIVER』より引用)

小物入れの使い勝手を向上させた点もトピックで、助手席側のインストルメントパネル上に設置したトレーをより深い形状とすることで、小物を置きやすく、かつ転がり落ちにくいデザインに改良。また、カード置き場を新設したほか、カップホルダーにフラップを追加して飲み物を倒れにくくするなど、利便性をより高める。さらに、寒い日の運転を快適にするステアリングヒーターを4WD車に標準、2WD車にメーカーオプションで採用した。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲助手席側のインストルメントパネル上に設置したトレーをより深い形状とすることで、小物を置きやすく、かつ転がり落ちにくいデザインに改良、『CAR and DRIVER』より引用)

先進安全運転支援システムに関しては、軽自動車として初めて「後側方車両検知警報(BSW)」と「後退時車両検知警報(RCTA)」を標準で組み込み、従来の前方・後方の運転支援に加え、後側方の安全性を強化することで、360°セーフティアシストを実現する。また、これまでハイウェイスターシリーズに標準装備していた、夜間の視認性向上につながるLEDヘッドランプを新たにXグレードにもオプション設定。さらに、インテリジェント エマージェンシーブレーキの性能向上を図り、自転車に乗った人の検知を可能とするなど、安全性能にさらなる磨きをかけた。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲車線変更をする時に隣車線に車両がいる場合、警報とともにディスプレイ内の表示とドアミラーの表示灯が点滅し、ドライバーに注意を促す後側方車両検知警報(BSW)を採用、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲目視では確認の難しい視界の悪い場所での後退時にも近づいてくるクルマを検知して警告音で注意を喚起する後退時車両検知警報(RCTA)を標準で組み込む、『CAR and DRIVER』より引用)

パワートレインは基本的に従来と共通で、XおよびSグレードにBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)、ハイウェイスターX/XプロパイロットエディションにBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池、ハイウェイスターGターボ/Gターボ プロパイロットエディションにBR06型659cc直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジン(64ps/10.2kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池を搭載。トランスミッションは全車ともにエクストロニックCVTを組み合わせている。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲日産デイズ・ボレロ(2WD) 価格:CVT160万500円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2495mm 車重840kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費23.2km/リットル 写真のボディカラーはシルキーライラックPM/ホワイトパール3P ベース車と同様にラジエーターグリルを一新し、デジタル・Vモーションを採用するなどデザインを変更したほか、安全性や使い勝手の向上を図る、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲専用14インチアルミホイール(ホワイト)を装着、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲専用本革巻ステアリング(ベージュ/ブラウンピンクコンビ&ブラウンピンクステッチ付)や専用インストパネル(ソフトパッド・ブラウンピンク)などを特別装備、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲専用ソフトレザー調/トリコットコンビシート(ステッチ付)を装着、『CAR and DRIVER』より引用)

関連会社の日産モータースポーツ&カスタマイズが製造するカスタマイズカーのデイズ「ボレロ」(2WD160万500円/4WD175万1200円)も、ベース車と同様にラジエーターグリルを一新し、デジタル・Vモーションを採用するなどデザインを変更したほか、安全性や使い勝手の向上を図る。また、ボディカラーにはシルキーライラックPM/ホワイトパール3P、ホワイトパール3P/シルキーライラックPM、フローズンバニラパールM/アッシュブラウンM、ソルベブルーM/ホワイトパール3P、フローズンバニラパールMという5タイプの新色を加え、2トーン6タイプとモノトーン4色の計10カラーをラインアップした。パワートレインにはBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)を採用している。

日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲さりげないこだわりでひと味違う上質さを感じられるスタイルに仕上げた特別仕様車のデイズ「ハイウェイスター アーバンクロム」を新設定。写真はデイズ・ハイウェイスターGターボ アーバンクロム プロパイロットエディション(2WD) 価格:CVT215万7100円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2495mm 車重880kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費21.5km/リットル 写真のボディカラーはカンジュクカシスP/ブラックP、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲シャープなスポークを多用することで躍動感とプレミアム感を表現した専用15インチアルミホイールを装着、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲専用ライトグレーステッチを施した本革巻ステアリングおよびレザー調インストパネルを採用、『CAR and DRIVER』より引用)
日産デイズが新しいデジタル・Vモーションのフロントグリルを纏って市場デビュー
(画像=▲防水機能を備えたフレーザークロス/パートナーコンビ表皮のシートを特別装備、『CAR and DRIVER』より引用)

さりげないこだわりでひと味違う上質さを感じられるスタイルに仕上げた特別仕様車のデイズ「ハイウェイスター アーバンクロム」(176万4400円~215万7100円)を新たに設定したことも見逃せない。エクステリアにはダーククロムのフロントグリルやバックドアフィニッシャーに加え、シャープなスポークを多用することで躍動感とプレミアム感を表現した専用15インチアルミホイールやシルバーのドアミラーをコーディネートし、クールでスタイリッシュな印象を際立たせる。また、専用“Urban CHROME”エンブレムも装備し、特別感を演出した。インテリアについては、柔らかな手触りで、かつ防水機能を備えたフレーザークロス/パートナーコンビ表皮のシートや、専用ライトグレーステッチを施した本革巻ステアリングおよびレザー調インストパネルを採用し、より上質さを感じられるキャビン空間に仕立てる。ボディカラーはカンジュクカシスP/ブラックP、ホワイトパール3P/ブラックP、ブラックP/スターリングシルバーMという専用2トーンの3タイプを含めた計9カラーをラインアップした。パワートレインにはBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池と、BR06型659cc直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジン(64ps/10.2kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池を設定している。

提供元・CAR and DRIVER

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