サッカー日本代表「森保ジャパン」は今年11月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選開幕を前に、今月の国際親善試合でカナダ代表やチュニジア代表と対戦するが、このマッチメイクに韓国メディアが注目。韓国代表の対戦相手に関する日本国内の論調に反応している。
カタールW杯でベスト16入りの日本は、今年9月の国際親善試合でもドイツ代表とトルコ代表に勝利。今月はカナダ代表やチュニジア代表と対戦する。また森保一監督はチュニジアとマッチメイクした理由に、AFCアジアカップの対戦相手に堅守速攻を武器とするチームが多いことを挙げるとともに、アジアカップを見据えた上でのテストマッチという位置付けでチュニジアがベストの対戦相手だと主張している。
一方、韓国代表は今年2月のユルゲン・クリンスマン監督就任以降、国際親善試合6試合で1勝3分2敗。日本がドイツ戦で4-1と勝利して『朝鮮日報』など複数の韓国メディアが「日韓サッカーの差がさらに広がった」と悲観的な見方を示す中、先月のイギリス遠征ではウェールズに引き分けた後、サウジアラビア戦で勝利。今月の国際親善試合ではチュニジアやベトナムと対戦する。
UEFAネーションズリーグ開催の影響を受けて、日本と韓国は中南米諸国と対戦する機会が増加。今年3月は両国代表ともにコロンビア、ウルグアイと対戦したほか、6月にはエルサルバドル、ペルーと激突していた。しかし今月の代表ウィークでは、チュニジアが日本、韓国と対戦する一方、カナダは日本との対戦のみだ。
韓国メディア『MKスポーツ』によると、日本では韓国がベトナムと対戦することについて「韓国にとって、ベトナムと親善試合を行う意味はあるのか?国際大会で対戦する機会はあるのに。先月のサウジアラビア戦につづき、謎のマッチメイクだ」という論調があるとのこと。
これに対して、同メディアは「韓国と日本はホーム開催の親善試合で対戦相手を共有することが多い。他の大陸から東アジアまで来る代表チームとしても、3度のW杯16強という実績を持つ韓国、日本とともに対戦するのは良い機会だ」と反応。「韓国とベトナムは、FIFAおよびAFC主催大会ではない国際親善試合だと48年10ヶ月3日ぶりの対戦となる」としている。
なお韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督は「W杯アジア2次予選とアジアカップにむけて、アジア勢と対戦する必要がある」と、ベトナムとマッチメイクした目的を説明。これに対して一部メディアは「強豪国と対戦したいのに、なぜベトナムなのか?」と疑問を投げかけている。