遠藤航 写真:Getty Images

 リバプール所属の日本代表MF遠藤航は、今月8日のプレミアリーグ(イングランド1部)第8節ブライトン戦で出番なし。MF三笘薫との日本人対決は実現しなかったが、それでも現地ではユルゲン・クロップ監督に遠藤のスタメン起用を求める意見が沸き起こっている。

 遠藤は昨季までブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトのキャプテンとしてチームをけん引。同クラブでの活躍ぶりが評価され、今年8月18日にリバプールへの完全移籍を果たした。そのリバプールではスタメンの出場機会が少ない中でも、先月27日のカラバオカップ(イングランドのリーグカップ戦)3回戦でレスター・シティ相手に移籍後初アシストをマークしている。

 リバプールの専門サイト『Liverpool.com』は遠藤の現状について、「クロップ監督は献身的な“6番”の遠藤よりも、本職ではないアレクシス・マック・アリスターの中盤起用を支持している。クロップ監督が現段階で遠藤(のパフォーマンス)に納得していないのは明らかだ」

 「遠藤には必然的に限界が訪れるだろう。すでに彼の機動力に疑問が生じている。レスター戦ではドミニク・ショボスライのゴールをアシストしたが、一般的に彼は鋭いパスを供給する選手ではない」と分析。その上で遠藤のスタメン起用によるメリットを以下のように説明している。

 「遠藤を守備的MFとして先発起用することは、2つの観点からチーム全体の上限を引き上げる可能性がある。まず、マック・アリスターが(攻撃的MFの)ベストポジションに移動し、周囲が期待していたような違いを生み出すことができるはずだ」

 「それえにクロップ監督がファビーニョとジョーダン・ヘンダーソンを中盤に戻し、4バックの前の守備を強化してチームのアイデンティティを回復した時と同じように、チームのバランスが改善される可能性がある」

 森保ジャパンでは、キャプテンとしてチームを支えている遠藤。リバプールで出番が少ないものの、守備面の問題を解消する存在として、今後の台頭が期待される。