冨安健洋 写真:Getty Images

 アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋は、今月8日に行われたプレミアリーグ(イングランド1部)第8節マンチェスター・シティ戦で途中出場。決勝ゴールに絡む活躍により称賛を浴びる中、現地では冨安の起用法を巡って議論が飛び交っているようだ。

 冨安は今季、左サイドバックでDFオレクサンドル・ジンチェンコの控えに。ここまでプレミアリーグでのスタメン出場がわずか1試合にとどまっているが、限られた出場時間で存在感を発揮していた。

 そんな中で迎えたシティ戦でも、ジンチェンコにかわって75分からプレー。86分、MFトーマス・パーティのロングボールをヘディングでMFカイ・ハフェルツに繋ぐと、ハフェルツからのパスを受けたFWガブリエウ・マルティネッリが決勝ゴールをマーク。冨安の攻撃参加がアーセナルに勝利をもたらした。

 それだけにアーセナルOBのケビン・キャンベル氏はX(旧ツイッター)で「冨安がシティディフェンスの背後に走り込み、ハフェルツにヘディングでパスを繋いだところで眠ってはいけない!」と投稿。 

 英メディア『ブースルーム』は同氏の投稿を引用した上で「キャンベルは冨安の影響を無視すべきではないと考えている。驚異的な走りだけでなく、左サイドバックとしても心強い存在だった」と評した一方、サブに甘んじている冨安の現状について以下のように綴っている。

 「アーセナルファンの中には冨安が先発出場に値するという考えがある。ただスタメンから外せない選手がたくさんいるため、彼にとっては少し残念かもしれない。キャンベル氏も冨安がインパクトを残してスタメン出場のチャンスを得るのを見たいと思っているだろう。それでも冨安が火消し役として起用されるのであれば、アーセナルは非常に健全な状態にある」

 森保ジャパンでは、不動のセンターバックとして活躍している冨安。シティ戦での活躍をうけて、ミケル・アルテタ監督が同選手のスタメン起用を本格的に検討するか注目が集まる。