悪いレビューがないと逆に不信感
もはや、慣れているAmazonユーザーからすると当たり前の行動だが、Amazonのレビューは星5つではなく、星1つを熱心に見る人が多いようだ。なぜなら星5つのレビューは「星5でレビューしてくれたら2000円分のギフト券をプレゼント!」などと買われたレビューである可能性を疑っているからだ(これは禁止されている)。
多くの場合、星1つには本音が書かれており、もちろん感情的に怒って情緒的なあまり信用に足るものではないものもある一方で、販売元の返金オファーを断って「自分は返金よりも、この問題は公共に広げる選択をしたい」と書き込む人もいる(実際、筆者が買った商品レビューの星1つにはそう書いてあった)。
もはや悪いレビューがほとんどなく、星5つしかない商品サービスの方が「怪しい」と感じてしまう人もいるだろう。Amazon側でも企業努力でサクラレビューやレビューの買い取りを禁止するなど頑張っている。だが、こそこそやられるとどうやっても防ぎきれない。おすすめ商品を宣伝するインフルエンサーもあくまでプロモーションやステマ(10月に対策されたが)でやっている場合もあり、忖度なしの意見ではないものは信用できないだろう。
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レビューもインフルエンサーも正確な評価にはなりづらい。では一体、誰を信用すればいいのか?ということになってしまう。結論的には自分自身で買い物の眼力を鍛えるしかない。少なくともその方が不誠実なレビュワーや販売元のバイアスを受けずに済む。
正直いってどんな買い物にもリスクはつきまとう。エレクトロニクス製品でも初期不良があったり、初期ロットに問題があったりで完全ではない。だが、そのための製品保証なのだ。自分自身の判断で買ってみて、違ったらその時に販売元に交渉していくしかないだろう。
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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