毎熊晟矢 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・セレッソ大阪所属DF毎熊晟矢は、今月もサッカー日本代表「森保ジャパン」に招集。代表OBである槙野智章氏が毎熊の抱えている悩みをもとに、MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF遠藤航(リバプール)らに対してコミュニケーション面での改善を促している。

 毎熊は今季、本職の右サイドバックでリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場。C大阪でのパフォーマンスが評価されてA代表入りを果たすと、先月12日開催の国際親善試合トルコ戦でデビュー。ボール奪取からドリブルで駆け上がり、FW中村敬斗(スタッド・ランス)のゴールをアシスト。攻撃面で持ち味を発揮し、今月も代表活動に招集された。

 そんな毎熊は『ABEMAスポーツタイム』の特別企画として槙野氏と対談した際、「練習後の食事会場のテーブルは、『自分を知ってもらう』『お互いを知る』という点ではすごく良い時間だけど?」と話題がピッチ外でコミュニケーションをとることの重要性に及ぶと、「食事会場は7,8人の丸いテーブルで(用意されている)。海外組が多くて海外の話が始まる。(会話に)地名とかが出てくると、全然分からない」と、初の代表活動で抱えた問題を告白。

 槙野氏が「僕から言わせてみれば、久保建英や遠藤航など今代表を引っ張っている選手たちが初招集の選手たちを迎え入れる体制、イジる体制をやっていかないといけない」と海外組の主力メンバーに注文をつけると、毎熊も「ちょっとありますね」と相槌を打った。

 先月の欧州遠征で代表入りを果たした国内組は、毎熊、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、DF森下龍矢(名古屋グランパス)、MF伊藤敦樹(浦和レッズ)の4名。今月行われるカナダ戦とチュニジア戦にむけてのメンバーでも海外組が大半を占める中、国内組は毎熊、伊藤、大迫、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)のみだ。

 今年11月にFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選、来年1月にAFCアジアカップを控えている日本代表。大事な試合を控える中、毎熊のような招集歴の浅い選手が代表活動の雰囲気に馴染んで、チーム内の結束力を高めたいところだ。