アビスパ福岡vs名古屋グランパス

直近の勢いが対照的

ルヴァン杯準決勝、2つ目の対戦カードはアビスパ福岡VS名古屋グランパスだ。11日の第1戦(19:00キックオフ)は福岡のホームベスト電器スタジアムで、15日の第2戦(15:00キックオフ)は名古屋のホーム豊田スタジアムで行われる。

2023シーズンJ1リーグにおいては、名古屋が現時点6位につけ、福岡が8位という並び。直接対決は、第17節(6月11日)に名古屋がホームで2-1で制し、第27節(9月16日)に福岡がホームで1-0で制す結果になっている。ところが直近5試合における結果は対照的で福岡の勢いが目立つ。以下が戦績である。

  • アビスパ福岡:3勝1分1敗(J1リーグ2023第25節~第29節)
  • 名古屋グランパス:0勝2分3敗(J1リーグ2023第25節~第29節)

リーグ後半にかけて調子をどんどん上げている福岡に対し、勝ちきれない試合が続いた名古屋。上位陣との対決が多かったということもあるが、このリーグ中断期間にチームの修正ができているかが気になるところだ。これらを踏まえると、勢いを維持して第1戦にホームゲームを迎える福岡が優勢と言えるのではないだろうか。


名古屋グランパス 写真:Getty Images

第1戦での勝敗がカギか?

クラブ史上初のタイトル獲得を目指し勢いを強めている福岡と、2021シーズンに11年ぶりのタイトルとしてルヴァン杯初優勝を果たしている名古屋。どちらも勝利を目指していることは間違いないが、この対戦では第1戦の勝敗に決勝進出がかかっていると言ってもいいだろう。

なぜなら、今シーズンの名古屋は直近不調と言えど、リーグ戦のホームゲームで無敗という結果を出しているからだ。両チームのホームゲーム戦績は以下の通り。

  • アピスバ福岡:8勝3分4敗、平均得点1.0、平均失点0.9(J1リーグ2023第29節終了時点)
  • 名古屋グランパス:8勝7分0敗、平均得点1.4、平均失点0.7(J1リーグ2023第29節終了時点)

この数字から、かなりの確率で名古屋がホームである第2戦は勝利すると仮定できるのではないか。福岡にとっては第1戦勝利は必須としてどんな内容で勝利するか。名古屋にとっては第1戦で勝利することが決勝進出の可能性を極めて高めるストーリーになると言え、いずれにせよ第1戦の勢いと結果には注目である。

11月4日、国立競技場で決勝を戦うのは果たしてどの2チームになるのか。終盤を迎え佳境となっているリーグ戦とともに、ルヴァンカップからも目が離せない。