U22日本代表は今月7日、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の決勝で韓国代表に1-2で敗北。両国代表のメンバー構成や「兵役免除」という韓国の特殊事情を巡り、様々な意見が飛び交っている。そんな中、サッカー評論家のセルジオ越後氏による日本批判が、韓国国内で注目を集めている。
Jリーガーや大学生中心のメンバー構成である日本は、韓国戦で前半2分にFW内野航太郎(筑波大)にゴールで先制。幸先良いスタートを切ったが、同27分にMFチョン・ウヨン(VfBシュツットガルト)に同点ゴールを許す。そして一進一退の攻防を繰り広げる中、後半11分にFWチョ・ヨンウク(金泉尚武FC)にゴールネットを揺らされると反撃も及ばず、1-2で試合終了。韓国の大会3連覇を許した。
試合後、X(旧ツイッター)上では「韓国代表選手が一生懸命戦った理由は、兵役免除のため」「22歳以下の日本が、オーバーエイジ選手のいる韓国に敗れたのは致し方ない」などの声が。「兵役免除」がトレンド入りする中、韓国では日本国内の論調に対する批判が沸き起こっている。
そんな中、韓国メディア『スポーツコリア』はセルジオ越後氏の評論を紹介。これによると、同氏は韓国戦の試合結果を「完敗」と切り捨てた上で「北朝鮮のプレーが汚いと言われてきたが、韓国戦での日本にも汚いプレーがあった。後半アディショナルタイムに佐藤(恵允)が背後から足を引っかけて相手を止めた場面では、レッドカードが提示されても不思議ではなかった」
「韓国は兵役免除がかかる試合で勝利を目指したが、日本は経験を積むことを目的としてこの一戦に臨んだ。これでは勝つことはできない」と酷評したとのこと。
同メディアは「日本は22歳以下の大学生を中心としたチームを結成した。2024年のパリ五輪に備えるためだ。日本の評論家は『経験』を目的とした日本と、ベストメンバーで構成されて『勝利』を目指した韓国の違いを厳しく指摘している」と、セルジオ越後氏を支持している。