英2部チャンピオンシップの第11節が日本時間10月7日に行われ、MF坂元達裕が所属するコベントリー・シティはホームでノーウィッチ・シティと対戦した。
坂元は9月26日に行われた日本代表DF中山雄太所属のハダースフィールド・タウン戦で先発して以来3試合ぶりの先発起用となった。
試合開始から右ウィングバックの坂元は積極的にドリブルで仕掛け、クロスを前線に供給。ハダースフィールド戦後、マーク・ロビンズ監督からバックパスを多用した消極的な姿勢について指摘されていた坂元は今試合で積極的な仕掛けとプレスを見せ、攻守に貢献する。
しかし試合はコベントリーが優勢に進めるも得点に至らず。すると41分、ノーウィッチに左サイドを崩されて失点する。
後半も、コベントリーは攻勢を強めるが決定機をものにできない。坂元は途中から左ウィングバックにポジションを変更し得意の切り返しとドリブルで引き続きチャンスを演出。すると88分にコベントリーの右サイドからのクロスを相手DFがオウンゴール。コベントリーは待望の同点弾を入れる。
その後もコベントリーは猛攻を仕掛け、ゲーム終盤ゴール前でフリーになった坂元が渾身のダイビングヘッドで逆転弾を狙うがネットを揺らせず。試合はこのまま終了し、コベントリーはホームで惜しいドローとなった。坂元は試合終了のホイッスルと同時にピッチに倒れ込み悔しさを滲ませたが、この試合でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれるなどチーム加入後最高のパフォーマンスを見せた。
現地紙『コベントリー・ライブ』は坂元にチーム最高タイの7点(10点満点)を与え、「この日本人がエクセレントなテクニックを披露し、右サイドスペースで十分にプレーの場が与えられた。もっとできそうな気配があるが、ゲームが進むにつれて自信も芽生え、左サイドに入ってからも多彩なユーティリティ性を見せた」と高評価を与えた。