U22日本代表は今月7日、第19回アジア競技大会（杭州アジア大会）男子サッカー競技の決勝で韓国代表に1-2で敗れた。その韓国代表の選手たちは今大会優勝により兵役免除の恩恵を受けることになったが、同国代表監督が兵役免除に関する質問に不満を爆発させているようだ。
MFイ・ガンイン（パリ・サンジェルマン）をはじめA代表招集歴のある一部選手もメンバー入りした韓国は、グループリーグ全勝で決勝トーナメント進出。ラウンド16でキルギスを5-1で下すと、準々決勝では開催国・中国に2-0で勝利。準決勝のウズベキスタン戦では、ラフプレーに遭う中でも2-1と接戦を制していた。
そして決勝の日韓戦では、前半2分にFW内野航太郎（筑波大）に先制ゴールを許すが、同27分にMFチョン・ウヨン（VfBシュツットガルト）が同点ゴールを奪取。後半に入っても一進一退の攻防を繰り広げる中、11分にFWチョ・ヨンウク（金泉尚武FC）が勝ち越しゴールをマーク。その後は日本の反撃を振り切って大会3連覇を成し遂げた。
今大会開幕前から関心を集めていた韓国の兵役免除。韓国TV局『CBS』のよると、ファン・ソンホン監督は試合後に「イ・ガンインの兵役免除が、韓国サッカーの今後にどのような影響を及ぼすと思うか」と質問を受けると、以下のようなコメントを残したという。
「そんなことは分からない。兵役免除に関しては、また別の問題だ。良いクラブでプレーしているし、将来性豊かな選手なので、いいキャリアを続けていくことに対してプラスに働くと思う」
「（ユニフォームの）胸に韓国国旗をつけてプレーするのであれば、国のためにベストを尽くすことが最も重要だ。彼（イ・ガンイン）は今後もそうしてくれると思うし、私も期待している」
韓国国内では、日本をはじめ海外における「兵役免除を目的に、韓国はベストメンバーで臨んでいる」という報道内容が否定的に受け止められている。ファン・ソンホン監督は、兵役免除に関する海外での見方を変えたいと思っているかもしれない。
