田中碧 写真:Getty Images

 フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、今月6日に行われたドイツ2部リーグ第9節VfLオスナブリュック戦で途中出場。試合後、現地メディアは森保ジャパンでのパフォーマンスと比較した上で、同選手に厳しい評価を与えている。

 田中は今年夏、クラブ幹部にステップアップ移籍を志願も残留。移籍に関する問題を抱えたこともあり、8月26日の第4節SVエルフェアスベルク戦以降は4試合続けてベンチスタート。前節のハンブルガーSV戦では中盤の一角で先発出場。88分までプレーしたが、チームが0-1で敗れたこともありドイツ誌『ビルト』は同選手にチーム内最低評価を与えていた。

 すると、オスナブリュック戦ではMFアペルカンプ真大がスタメンに復帰し、田中が再びベンチスタートに。田中は1点リードの70分からピッチに立ったものの、チームは90分に失点。1-1で試合を終え、勝ち点2を落とした。

 それだけに『ビルト』は試合後、デュッセルドルフ所属選手に概ね及第点以下を与えているが、田中は「5」(6段階評価で「1」が最高点)とチーム内ワーストタイの評価に。「デュッセルドルフでは、どうしてそのようなプレーをするのか?日本代表では活躍し、最近ゲームキャプテンも務めていた。しかしデュッセルドルフではその馬力が発揮されることはない」と酷評している。

 デュッセルドルフでベンチ要員に甘んじている田中だが、日本代表では存在感を発揮。先月9日の国際親善試合ドイツ戦でダメ押しゴールをマークすると、12日のトルコ戦ではキャプテンマークを巻いてフル出場。今月カナダ戦とチュニジア戦に臨む代表メンバーにも招集されている。

 なおオスナブリュック戦では、アペルカンプの他にDF内野貴史がおよそ1年半ぶりにスタメン出場。チームは9試合を終えて4勝3分2敗と、首位ザンクトパウリから勝ち点4差の5位につけている。